FIKA（フィーカ）とは、スウェーデン語で「お茶をする」といった意味があります。しかしその意味は幅広く、学校や職場などで午前10：00～と午後15：00～の時間帯に１回ずつ行われるFIKAは、コーヒーと焼き菓子を片手にくつろぐ短時間の休憩のことです。週末のFIKAの場合は、友人と一緒にコーヒーやお茶と焼き菓子をお供にカフェで話し込んだり、または友人を家に招いてのお茶会を指します。

スウェーデンのお菓子というとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、他にも色々と美味しいお菓子があるんですよ♪今回は、スウェーデンでよく食べられているお菓子のレシピをご紹介していきます。

スウェーデンのシナモンロールは、アイシングなどは特にかかっておらずバターとシナモンがたっぷりつまったシンプルなもの。そしてシナモンだけでなく、カルダモンを少し入れることでよりスパイスの香りを楽しめます。

お客様が数人いらっしゃるときにはスウェーデン語で「Kanellängd(カネールレングド）」がおすすめです。「längd（レングド）」は「長さ」という意味で、シナモンロールをロールしないで長いパンのように焼いたもの。各自、好きなサイズに切って食べられるように、ナイフも一緒にテーブルの上に置いてお客様をおもてなしするスウェーデン人も多いです。

「ハロン（hallon）」はスウェーデン語で「ラズベリー」という意味でラズベリーのジャムがのったクッキーのこと。ほおばるとほろほろした食感とラズベリーの甘酸っぱさが口の中に広がって、ついついたくさん食べてしまうクッキーです。

スウェーデン語の「夢」にあたる「ドロンマル(drömmar)」という素敵な名前が付けられたクッキーは、ザクザクとした食感ながら、ほろほろ感も同時に楽しめるクッキーです。スウェーデンのカフェでは計り売りしているお店も多く、コーヒーのお供に少しだけ甘いものが食べたいときに選ばれることが多いようです。

お家につくりおきしておいて家事の合間にほっと一息つきたいときや夜のリラックスタイムにコーヒーと一緒に楽しむのもいいですね。

すりおろしたニンジンをトッピングにも生地にも使ったケーキですが、あまりニンジンの味はしないのでニンジン嫌いの方でも美味しくいただけるはず。クリームチーズのフロスティング(別名アイシング)が滑らかな口あたりでケーキとよく合い、コーヒーが進みます。

スウェーデンのカフェでスイーツのパイと言えば、「クランブルケーキ」のことを指します。カフェで注文すると、温めてカスタードクリームを添えてサーブされることが多いですが、やはり焼きたてのあっつあつが一番美味しいので、ぜひお家で作ってみてくださいね。粉をふるったり...というようなお菓子づくりでよくある細かな作業も必要なく、クランブルをつくって敷き詰めるだけなので、お菓子作り初心者さんでも簡単に作れちゃいます。

写真のように小さなココット皿に入れて焼き、熱々を一人一人召し上がって頂くのもいいかも。スウェーデンでは夏に野生のラズベリーやブルーベリーを森のなかで自由に摘んでＯＫなので、新鮮なベリーを使って夏に作られることも多いです。

「ソッケル（Socker）」は「砂糖」、「カーカ（kaka）」は「ケーキ」という意味で直訳すると砂糖ケーキという、そのまんまな名前になってしまいますが、スポンジケーキやパウンドケーキにそっくりの素朴なケーキです。レシピによってシナモンやカルダモンを入れたり、ココアを入れてみたりとアレンジも楽しめるケーキです。

オーブン要らず！丸めるだけでいいチョコレートボールは、小さな子供でも作れるとスウェーデンでも人気のお菓子。丸めるのが上手くいかず、多少いびつな形になっても、最後にココナッツをまぶしてしまうのでぶきっちょさんでも大丈夫◎

ココナッツがなければココアやシナモンなどをまぶしても◎。混ぜて丸めるだけなので思い立ったらすぐ作れるのも嬉しいですね。

スウェーデンの焼き菓子レシピはいかがでしたでしょうか？どのレシピも日本で作りやすいようにとグラム表示で紹介されていますが、スウェーデンでのお菓子レシピは『食事用スプーンで１杯』というようなわりと大雑把な表記が多く、きっちりとグラムで計って作るようなレシピはあまりありません。なので失敗をおそれずにどんどん挑戦してみてください！ぜひお時間のあるときにお家でスウェーデン菓子を作って美味しいコーヒーと一緒に「Fika（フィーカ）」を楽しんでみてくださいね。