国産レモンと輸入レモンの違い
日本国内で禁止されているイマザリルなどの農薬が塗られているものも多いので、レモンを丸ごと使うレシピなどは、国産のレモンを使いたいですよね。
神奈川県横浜市の健康福祉局が、輸入レモンなどの防カビ剤に関して過去７年間にわたる調査結果をまとめ発表した「防カビ剤・理化学検査レポート」によると、防カビ剤の使用実態が明らかになりました。
実に、全体の９３％ものレモンから何らかの防カビ剤（防ばい剤）が検出され、全体の６７％からは、イマザリルとOPP（オルトフェニルフェノール）などの併用使用がされていることが分かりました。
特にレモンは果肉よりも皮に栄養があるそう。そして国産レモンは輸入レモンに比べて糖度が高く、香りも良いので、ぜひ国産レモンで美味しいレモンレシピにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
レモン栽培の現場や栽培について、指導農業士でもある原田 悟さんにお話を伺いました。最初に「海外レモンとの違い」についてお聞きすると即座に糖度計を持ってこられてレモンを輪切りにしその果汁を測定。「ほら、“8.2”でしょ。レモンというと酸っぱいだけのイメージがあるけど、このレモンは味の幅が広くて濃厚な味がある。よく味わってみて」。食べる前から輪切りのレモンは口と頭に“すっぱさ”が先にきてこれまで“味わう”という機会はありませんでしたが、確かにその通り「こんなに味があるし、まろやかで口当たりが良いものだったんだ」とあらためて驚きました。
ただし、国産でも、皮のまま使う場合は”無農薬”を選ぶようにしましょう。
国産レモンとして、よく出回っているのは緑のレモンです。ですが、季節によっては黄色い完熟したレモンを手に入れることも可能です。
完熟レモンは物にもよりますが、1つのサイズが少し大きめで、淡い黄色（真っ黄色でなく）をしており、見た目もキレイ。更に味も良いです。
ワックスなどを使っていないので、表面のてかりが無く、皮まで安全、安心に食べられるものが多いでしょう。低農薬や無農薬の物を選ぶのも良いでしょう（傷や汚れがあることもありますが気にしない。体や味にはあまり関係ないですしね。
「国産レモン」のレシピ
味もさわやかで見た目も涼しげなレモンレシピにチャレンジしてみませんか？国産の無農薬レモンで作れば、皮も安心して美味しくいただけます♪
主食・主菜・副菜など
国産レモンで♪シーフードレモンクリームパスタ
国産レモンの皮とニンニク、シーフードミックス、ベーコンで作る見た目も豪華なパスタ。仕上げにさらにレモンをたっぷりかければ、食欲のない夜でも美味しくいただけ、お代わりしたくなっちゃうかも。
かぶ＆かぶの葉とツナのレモンマリネそうめん
夏になるとお昼をあっさりとそうめんで済ませてしまう方も多いのでは。いくら美味しくても毎日同じでは飽きてしまいますよね。そこで、たまには見た目もカラフルで彩りの良い、ご馳走そうめんはいかがでしょうか？これなら夕食の主食としても家族みんなに喜ばれそう。
豚バラとキャベツのレモン鍋
豚バラとキャベツの鍋にレモンをたっぷり加えると、スープの味が引き立ち、より美味しくなります。あっさりしているのに、味わい深い、箸がとまらなくなるレシピです。
鶏とキノコの塩レモンソース煮
鶏肉やきのこと相性の良いレモンで作るさわやかで栄養も食べ応えもある「鶏とキノコの塩レモンソース煮」。ガーリックパウダー、パセリのみじん切りがさらに美味しさと見た目をアップしてくれます。
エビとホタテの揚げ物レモンソース添え
大勢集まる日に使いたい、見た目もカラフルで美味しそうなパーティーレシピ「エビとホタテの揚げ物レモンソース添え」。国産レモンと玉ねぎのソースが食欲をそそり、あっという間になくなってしまいそう。
さつまいものレモン煮（甘煮）
おやつ、副菜、お弁当の彩りなど、あれこれ活躍してくれそうな「さつまいものレモン煮」は、日持ちも数日するので、とくに夏に常備しておくと良いかも。
キュウリのレモンマリネ
見るからに涼しげなきゅうりとブロッコリーのレモンマリネは、食卓に置くだけで部屋に涼を運んでくれそう。目でも楽しめるうえに、付け合わせにもピッタリなレシピです。
茄子の辛味レモンマリネ
夏に食べたいエスニック料理。茄子といんげんの夏野菜をピリ辛のタレで合えた食欲をそそるレシピは、レモンを加えることで、より味に深みが増します。
カボチャとレモンのあちゃら漬け
茹でたカボチャをレモン入りの漬け汁に漬け込んで作る「カボチャとレモンのあちゃら漬け」は、あっさりとした味に仕上がるうえに、ボリュームもあるので食欲のない日でも美味しくいただけそう。
調味料・ジャムなど
塩レモン(レモンソルト)
しょっぱいのにさわやかでまろやかな、酢と塩の二役をこなしてくれる、あると便利な塩レモン。作ってから1週間で使えるようになり、長く置くほど味もさらにまろやかになるので、たっぷり作り置きしておきたいですね。
塩麹レモン
同じく塩レモンですが、こちらは天然の塩と米麹で、さらにまろやかで甘みのある塩レモンに。お肉やお魚の調理の際、漬け床として使用すると◎。
国産レモンで手作り！【レモンカード】でおいしい朝ごはん
すりおろしたレモンの皮とレモン汁で作る「レモンカード」。そのままいただいても美味しいけれど、トーストにつけたり、クラッカーにつけたりすれば、より美味しくいただけます。
新玉ねぎとレモンの塩マリネ
国産レモンと新玉ねぎ、塩で作るマリネは、付け合わせにしたり、お弁当に入れたり、またはお料理に混ぜても◎。サンドイッチ、サラダ、マリネなどさわやかメニューに色々と活躍してくれます。
レモンでジャム
余すところなくレモンを使えるジャムやマーマレード。簡単に作れるうえに味も◎。もう市販のジャムを買えなくなってしまうかも。
スイーツ・ドリンクなど
レモンのシフォンケーキ
すりおろした国産レモンの皮、レモン汁が入ったさっぱりレモンシフォンケーキに、同じく国産レモンで作るレモンシロップをかけて。夏のティータイムにピッタリのさわやかスイーツは、お客様にも喜ばれそう。
レモンスクエア
アメリカで定番のサクサクとした食感が楽しめる、クッキーとタルトを合わせたようなお菓子「レモンスクエア」。一口サイズで手軽に食べられるうえに見た目も可愛らしいので、夏のティータイムをよりさわやかにキュートに演出してくれます。
レモンのタルト
国産レモンの皮がたっぷり入ったレモンカスタードにレモンコンポートもたっぷり乗り、見るからにさわやかで美味しそうなレモンタルト。レモンカスタードもコンポートも他に応用できそうな、覚えておくと便利なスイーツレシピです。
ふんわりレモンシャーベット
レモン、グラニュー糖、卵白だけで作るレモンシャーベットは、レモンの中身をくり抜いて容器として使用しているので、見た目も味わいもさわやかで夏のおやつタイムだけでなく、夕食後のデザートとしても喜ばれそう。
絶対おいしいはちみつレモン
国産のレモンとアカシアのはちみつで作るはちみつレモンは、ホットでもアイスでも美味しくいただけます。常備しておくと家族みんなの夏バテ対策として活躍してくれそう。
おわりに
レモンは紅茶などに添えたり、揚げ物に添えたりする以外にも、便利な使い道や、さわやかなレシピがいっぱいあります。とくに調味料として、料理を美味しく引き立ててくれるので、休日にまとめて作り置きしておけば、翌週、大活躍してくれるかも。
国内で市販されているレモンのほとんどはアメリカやチリなどから輸入されており、国産レモンの割合は全体の約10％ほどしかないそう。そしてスーパーマーケットなどに置かれている輸入レモンは、カビの発生を防止するため、表面に防カビ剤などが塗られています。