あったか素材をガラッと変えてしまうと寒く感じてしまいますので、クッションカバーのような小さなインテリアの素材を変えたり、春を感じられる小物や植物をプラスするくらいがちょうど良いでしょう。
おすすめの素材は暑くるしく見えないコットンやリネン、ガーゼも保温性が高くておすすめです。今季新作に登場する帆布もオールシーズン使いまわせるスタンダードな素材ですよ。冬素材に混ぜても違和感なく素敵なコーディネートが作れる、落ち着いたカラー展開も魅力です。
帆布とは？
キャンバス地とも呼ばれ古くから使われてきた丈夫な生地で、その厚みは1号〜11号まであります。はじめはハリのある固い素材ですが、洗濯するほどに柔らかくなっていきます。エイジングによって変わっていく風合いは、革製品や木製品のように育てがいのある一生ものの素材とも言え、ファンが多いですね。
帆布（ハンプ）
太撚糸で平織りした厚地でじょうぶな織物。衣料用の軽布に対して重布ともいう。大麻，亜麻，粗麻，黄麻などの繊維でつくる麻帆布と，木綿で織った綿帆布のほか，ナイロンなどの合成繊維製品も多く生産されている。綿帆布は厚さで分類し，厚手のものをズックと呼ぶ。一般には，帆布とズックは同義語として使われる。麻帆布，合成繊維製品も綿帆布に準じて分類される。帆布は耐水性，耐久性に富み，帆船の帆，テント，雨おおい，かばん，ズック靴，ろ過布，カンバス (画布) ，ズボン地，スカート地など広い用途をもつ。 ブリタニカ国際大百科事典より抜粋
トートバッグのような服飾雑貨でも人気の帆布。今シーズンの新作として帆布素材のインテリアをよく見かけます。ヴィンテージライクな風合いでしっかりとハリのある素材。深みのあるアースカラーは冬素材と合わせても相性が良く、ホワイトやベージュ、ブルーなら夏素材や、明るめのナチュラルインテリアとも合わせやすいでしょう。
QUARTER REPORT「 Age（エイジ）」シリーズ
そんな帆布の素晴らしさを充分堪能できる新作インテリアがこちら。バイウォッシュ加工という酵素を入れた溶剤でウォッシュし、生地を傷めずにユーズド感を出していく手法により加工された帆布を採用。ところどころ色褪せたような風合いが出て、手に馴染みやすくハリがあるのに柔らかな手触りなのが特徴です。
この春発売された「 Age」シリーズではカーテンやのれん、シェードやクッションカバーなど一通りのインテリアが揃い、主役としてももちろん、他の素材とのつなぎとしても優秀です。
糸は国産8号糸で帆布の中では薄手の部類に入りますが、カーテンやシェードだと遮光ライナーが不要なほど陽射しをカットしてくれます。洗って柔らかくなっても糊付けすればパリッとした風合いに戻るので、好みやインテリアに合わせて様々な表情を楽しめます。
真っ先に取り入れたいのはクッションカバー。ホワイト・ベージュ・グリーン・ブラウン・ブルーと5色ありますが、くすみのある落ち着いたアースカラーなので、木製品とも好相性。北欧インテリア・メンズライク・ヴィンテージ・ナチュラルインテリアと幅広いテイストに使えます。
ieno textile「 AMU（アム）」
帆布シリーズともよく合うAMUは、職人さんにより丁寧にマクラメ編みされたハンドメイド品でコットン100％。天然素材と相性の良いクッションカバーです。
このような爽やかで明るいナチュラルインテリアにも良く合いますよ。
QUARTER REPORT 「 Tiili（ティーリ）」
クオーターリポートのTiiliは、ふんわり柔らかなガーゼの4枚重ねになっています。格子模様ですが、クッションの丸みに沿って変形して見えるのでユニークですね。北欧インテリアにぴったりの模様と、やさしい色味が素敵。
コットン100%のガーゼなので肌に心地良く、吸湿性に優れ保温性も高いので肌寒い時期でも安心な素材です。
QUARTER REPORT 「Arena（アレーナ）」
さらりとした肌触りが春を感じさせてくれるリネン素材も、ナチュラルカラーのワッフル織りなら肌寒く感じませんね。上質な国産リネンのクッションカバーです。
リネンも洗うほどに馴染み良くなっていき、愛着の湧く素材です。クッションカバーを変えるなら、ブランケットも冬素材から一新させたいですね。
気温に合わせて素材を変えましょう♪
気温の変動が激しい時期ですので、様子を見ながら少しずつ素材や色をチェンジしていってくださいね。足元は冷えやすいのでラグは暖かくなってから変えるほうが良いでしょう。
寒さもピークに達し、そろそろ暖かくなってほしいと思ってしまう今日この頃。ニット生地やこっくりした色合いのウールも、そろそろ春カラーにチェンジしたいところですが、まだまだ冬素材を手放せません。