ミッド・センチュリーとは、「一世紀の中間」を意味し、1940～60年代のことを指します。アメリカを中心としたインダストリアルデザイン(産業デザイン)を施された家具は、ミッド・センチュリー家具やミッド・センチュリーインテリアと呼ばれて人気を博しています。

ミッド・センチュリーの家具は、戦後の開放感ある時代を体現するような、ポップなカラーや曲線を多用したデザインが特徴です。

軍事用に開発された強化プラスチックなどの素材が使われるようになり、曲線の加工が容易になったことで、より自由なデザインが可能になりました。これまで直線が当たり前だった家具の世界に、曲線を多用するという革新が生まれたのです。

「イームズチェア」という呼び名もあるプラスチック製の「シェルチェア」は、発売当初から現在まで不動の人気を誇っています。シンプルなデザインながらも快適性と耐久性に優れていて、脚部はウッド製やワイヤータイプなどがあり、さまざまなインテリアと調和します。

肘置きと一体化したデザインの「アームシェルチェア」は、ゆったりとくつろぎたい場所に置きたいデザイン。なめらかな曲線がとても美しいチェアです。

アームシェルチェアにロッカーベースがついたタイプもあります。ロッキングチェアとしてリビングに置くだけで、存在感があります。

直線的なデザインが魅力の、「ネルソンプラットフォームベンチ1220」。ベンチとしてはもちろん、ローテーブルとしても使えます。

「ネルソンココナッツチェア」は、美しい曲線が座る人をすっぽりと包んでくれるデザイン。黒のレザーが部屋を引き締めてくれます。

ハンス・J・ウェグナーの代表作、「CH24 Yチェア」。うっとりとするような曲線美が魅力のチェアです。木の温かみを感じることができます。

三本脚がユニークな「アントチェア」は、名前の通りアリのようなデザインのシートになっています。人間の二本脚と合わせて五本で支えるので安定した座り心地です。

アントチェアの後継としてデザインされた「セブンチェア」。背面が広くなり、より耐久性に優れています。シンプルながらも座りやすいデザインです。

「テーブルランプ」は、ベッドサイドやテーブルの上に置くのにちょうどいいサイズ。三枚のシェードからもれる明かりがほどよく照らしてくれます。

72枚のシェードで構成された「アーティチョーク」。計算し尽されたデザインは、存在感抜群でインテリアの主役になります。

ペンダント照明の名作、「PH5」は、現在でも色褪せることのない洗練されたデザイン。テーブルを明るく照らしてくれます。

イームズのシェルチェアがずらりと並んだ空間。色違いで並べるとおしゃれですね。すっきりとした形なのでごちゃごちゃして見えず、洗練された印象になります。

ダイニングのチェアは、曲線が美しいYチェアで揃えて。飽きがこないデザインなので、長く使うことができます。

カラフルな色づかいはミッド・センチュリーのデザインならではの組み合わせです。並べ方を変えて気分転換もできそうですね。

セブンチェアは作業用のチェアとしてもおすすめです。座りやすく、長く座っても疲れにくいのは嬉しいですね。

存在感のある照明は、インテリアの主役になります。シンプルなインテリアとも調和します。

ちょっとレトロな雰囲気なのに、現代の家具や人気の北欧家具とも馴染むミッド・センチュリー。ぜひインテリアに取り入れてみてください。