夏のおしゃれに欠かせないかごバッグは、いくつあっても欲しくなってしまいますよね。たくさん持っていても、お出かけの際に使うのはひとつだけで、あとはクローゼットで出番待ちという方も多いのではないでしょうか。軽くて丈夫、しかもナチュラルで収納力もあるかごバッグは、実はインテリアとしてのスペックも相当高いのです。人気のかごバッグのラインナップに加え、収納やディスプレイとしての使い方のヒントもご紹介します。

丁寧な暮らしを楽しむブロガーさんや、おしゃれなインスタグラマーさんに人気なのが、シンプルな横長のデザインのかごバッグです。モロッコやカンボジアなど、現地のかご職人さんによる手作りのものは、ひとつひとつに個性があり、あたたかみが感じられます。また、天然の風合いは月日を経るごとに味わいを増し、長く使い込むほどに持ち主の手になじむのも、かごバッグの魅力のひとつです。

ワランワヤンのかごバッグは、大西洋と地中海に挟まれた北アフリカの国、モロッコの職人さんの手仕事によるもの。素材はイネ科植物の藁（わら）で、底が平らなしっかりとした作りが人気です。持ち手に巻かれた革の色違いや、サイズや型違いで集めたくなりますね。

松野屋のかごバッグも、モロッコの職人さんによる手作りです。こちらの素材はイネ科植物の水草で、シンプルかつ新鮮なデザインに、持ち手の革が落ち着いた印象を与えてくれます。底が平らで安定感がありますので、収納力も抜群です。ソファサイドに置いて読みかけの本を入れておくのにもぴったり。

カンボジアのかご職人が伝統技術で編み上げたのが、モイリーのかごバッグです。素材はラペアというラタン（籐）の一種で、なめらかでツヤのある風合いが特徴。農作業や魚の水揚げなど、ハードな使用にも耐えられるような作りで、水で洗うこともできます。経年により色が濃く変化していくのも魅力のひとつです。

荷物を運ぶ道具として、世界各地で親しまれてきたかご。そんなルーツのあるかごバッグを、お部屋の収納として使ってみませんか？軽くて丈夫、しかも持ち手付きで実用的ともなれば、まさに「道具」への原点回帰ともいえるでしょう。ファッションアイテムとして洗練されたデザインですから、現代のインテリアにも自然となじみます。

肌寒い季節から、エアコンによる冷えが気になる季節まで、リビングではブランケットが欠かせませんよね。いつもはソファに無造作にかけっぱなしのブランケットも、こんな素敵なかごバッグにスタンバイさせておけば、たちまちおしゃれな佇まいに。持ち手付きだから、ダイニングや和室などにかごバッグごと持って移動することもできます。

通気性のよいかごバッグは、キッチンまわりでの収納にもおすすめです。お気に入りのパン屋さんで買ってきたパンや、子どものおやつ、保存食のストックなどをざっくりと入れるだけで、ナチュラルな収納に。中身が気になるときはクロスで目隠しをしてもいいですね。

赤ちゃんやペットのお世話グッズは、ペーパー類やごみ袋などの消耗品が中心で、どうしても生活感が出てしまうもの。こんな安定感のあるかごバッグなら、かさばるおむつやトイレシートもたっぷり収納できます。収納ボックスとは違い、持ち手があるかごバッグですから、お世話したい場所に自由に持ち運べるのもメリットのひとつです。

玄関のシューズボックスの上やダイニングテーブルなど、腰高の場所は使い勝手がいい反面、家族のモノが集まりやすい場所でもあります。郵便物やお財布、鍵、テレビのリモコンなどでごちゃごちゃしていませんか？そんなときにもかごバッグが役に立ちます。「とりあえずかごバッグに入れる」という一時置き場を作っておけば、ひとまずは散らかりませんし、「あれどこ？」と探し物をすることもなくなりそうです。

ナチュラルなルックスのかごバッグは、お部屋のディスプレイとしても優秀です。そのままスツールの上に置くだけでもサマになりますし、フルーツやお花など自然のものを組み合わせれば、ほっこり癒しのインテリアにもなります。ファッションとしては季節が限定されがちですが、インテリアならオールシーズン楽しめ、ナチュラルな心地よさもプラスされておすすめです。

一度にたくさん採れる旬の野菜やフルーツを、親戚やご近所さんから分けていただくことってありますよね。ビニール袋や段ボール箱に入れっぱなしにしておくよりも、ナチュラルなかごバッグに入れてみるのはいかがでしょう。まるで収穫してきたばかりのような雰囲気が楽しめます。中に入れる野菜やフルーツは常温保存できるもので、傷んでしまう前においしく召し上がってくださいね。

ひとめぼれでお迎えしたデコラティブなかごバッグや、なかなか使う機会がないけれどいちばんのお気に入り、というかごバッグはありますか？そんなかごバッグこそ、インテリアのディスプレイにおすすめです。スツールや椅子にちょこんと置いて、ただただその佇まいを愛でてみましょう。本当に好きなものが常に視界に入ると、ウキウキとした気分になれそうです。

かごバッグの中に瓶やグラスをしのばせ、みずみずしい季節の草花や枝ものなどを生けてみませんか？植物がいきいきと葉を伸ばすようすを眺めているだけで、肩の力がふっと抜けて心が和むことでしょう。生花の少ない季節は、ドライフラワーをざっくりと入れて楽しむのもおすすめです。

夏のおしゃれのマストアイテム、かごバッグ。天然素材のナチュラルな風合いを、インテリアとして楽しむ方法をご紹介しました。道具としてのかごからファッションアイテムとして洗練されたかごバッグは、実用性もインテリア性もばつぐんです。クローゼットで眠っているかごバッグがあれば、ぜひインテリアとしても活用してみてくださいね。