うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて

うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて

美しいうつわの世界にもっと親しみませんか。今回はうつわの装飾に注目し、それぞれの技法についてご紹介します。陶芸技法を知ることで、そのうつわの味わいや見どころをより敏感に感じ取ることができるようになります。同じ陶芸技法を使っていても、作家さんやうつわの産地によっても印象が変わってきます。個性が光る陶芸技法についてご紹介していきましょう。2022年01月30日作成

カテゴリ:
生活雑貨
キーワード
伝統工芸焼き物食器陶芸
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知るほど味わい深い。うつわの表情を生む、陶芸技法に注目しよう

うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて
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ひとつひとつ表情が異なるやきもののうつわ。釉薬による色みが主な印象を左右しますが、装飾や模様、デザインもまた大きな魅力。伝統技法と現代の時代感覚を融合させた作品も多く登場しており、心を惹きつけてやみません。
うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて
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本記事では、うつわの装飾でよく用いられる「陶芸技法」をご紹介。

陶芸技法の美しさについて学ぶと、お菓子、お料理に合うお皿など…うつわ選びがより一層楽しくなりますよ。
うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて
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職人技が光るうつわで、心豊かな、幸せな気分に浸れる食卓コーディネートを叶えてみては*

それでは早速、うつわの陶芸技法について見ていきましょう。
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毎日のお食事に欠かせない「うつわ」。奥深いうつわの美しさに魅せられて、うつわをコレクションしているという人も多いのではないでしょうか。そこで、みなさんのうつわ選びがもっと楽しくなるように、今回から3回にわたって、うつわの基礎知識をお届けします。 第一回目の今回は、うつわの色みを決める「釉薬(ゆうやく)」がテーマ。釉薬の魅力や種類を知ると、うつわを眺めるだけでも、きっと心がときめくようになりますよ。

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例えばあなたがうつわを手に取ったとき、その手に触れている「部分」の名前、言えますか?今回の「うつわに親しむ vol.2」では、うつわの各部分にフォーカスして、役割や名称についてを学んでいきます。食器のお店や陶芸家さんの個展などで、うつわの解説が理解しやすくなるうえ、質問もしやすくなりますよ。毎日食卓でご飯をいただく喜びが、より一層奥深く感じられそうです。

うつわの代表的な「陶芸技法」をご紹介

1.染付(そめつけ)

染付(そめつけ)とは絵付けの一種で、絵を描いてから釉薬をかけて本焼きしたもの。釉薬の下の部分に絵があるので、「下絵」ともよばれています。美しい藍色の絵の具一色でさまざまな絵を描いていきます。
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染付(そめつけ)とは絵付けの一種で、絵を描いてから釉薬をかけて本焼きしたもの。釉薬の下の部分に絵があるので、「下絵」ともよばれています。美しい藍色の絵の具一色でさまざまな絵を描いていきます。


高温の本焼きでも使える「呉須」とよばれる絵の具で描きます。繊細な絵を描くことができ、洗練された雰囲気のうつわに仕上がります。
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高温の本焼きでも使える「呉須」とよばれる絵の具で描きます。繊細な絵を描くことができ、洗練された雰囲気のうつわに仕上がります。

2.色絵(いろえ)

「色絵(いろえ)」では、透明釉をかけて本焼きしたあとに、いろいろな色を使って絵を描き、低温で焼ききあげるという技法。釉薬の上に絵が描かれるので、華やかな色合いが実現できます。
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「色絵(いろえ)」では、透明釉をかけて本焼きしたあとに、いろいろな色を使って絵を描き、低温で焼ききあげるという技法。釉薬の上に絵が描かれるので、華やかな色合いが実現できます。

絵の具によって、艶やかな質感が楽しめたり、ぷっくりとした盛り上がりがあったりと、さまざまなテイストに仕上げられます。「九谷焼」に多く見られる技法で、本焼きした上に絵を描くことから「上絵」ともよばれます。
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絵の具によって、艶やかな質感が楽しめたり、ぷっくりとした盛り上がりがあったりと、さまざまなテイストに仕上げられます。「九谷焼」に多く見られる技法で、本焼きした上に絵を描くことから「上絵」ともよばれます。

3.印判

印判とは、同じ柄をはんこで押すように、転写して絵付けしていく技法です。明治以降に行われるようになり、この技術のおかげでうつわの大量生産が可能となりました。
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印判とは、同じ柄をはんこで押すように、転写して絵付けしていく技法です。明治以降に行われるようになり、この技術のおかげでうつわの大量生産が可能となりました。

銅版や石版などに絵の具をつけて転写していきます。転写する際に、かすかなズレやかすれが生まれ、手作りの良さを味わうことができるものともなっています。

大量生産されていたということで、アンティークのものでも、比較的、リーズナブルに楽しむことができるうつわです。
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銅版や石版などに絵の具をつけて転写していきます。転写する際に、かすかなズレやかすれが生まれ、手作りの良さを味わうことができるものともなっています。

大量生産されていたということで、アンティークのものでも、比較的、リーズナブルに楽しむことができるうつわです。

4.スリップウェア

スリップウェアとは、泥状の泥漿(でいしょう・スリップ)とよばれるもので模様を描いたもののこと。17世紀のイギリスで愛されていたスリップウェア技術を20世紀のはじめに、日本の陶工たちが復元したといわれています。
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スリップウェアとは、泥状の泥漿(でいしょう・スリップ)とよばれるもので模様を描いたもののこと。17世紀のイギリスで愛されていたスリップウェア技術を20世紀のはじめに、日本の陶工たちが復元したといわれています。

やわらかく穏やかな柄が多いスリップウェアは、ぬくもりを感じるうつわのひとつです。
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やわらかく穏やかな柄が多いスリップウェアは、ぬくもりを感じるうつわのひとつです。

リズミカルな連続模様の中に生まれるちょっとしたひずみも、愛しく感じられます。
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リズミカルな連続模様の中に生まれるちょっとしたひずみも、愛しく感じられます。

5.掻き落とし

掻き落としは、陶磁器の表面を削りだし、違う色を浮かび上がらせるという技法です。化粧土を工具を使って掻き落としていきます。
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掻き落としは、陶磁器の表面を削りだし、違う色を浮かび上がらせるという技法です。化粧土を工具を使って掻き落としていきます。

手作業で化粧土を掻き落としていくので、ひとつひとつ表情が違うものが出来上がります。繊細な作業に心惹かれますね。
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手作業で化粧土を掻き落としていくので、ひとつひとつ表情が違うものが出来上がります。繊細な作業に心惹かれますね。

6.粉引き

粉引きとは、「粉を引いたように白い」ということから名づけられたうつわの装飾技法で、素地の上に白い泥をかけてから釉薬をかけたもののこと。もったりとした質感が特徴的です。
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粉引きとは、「粉を引いたように白い」ということから名づけられたうつわの装飾技法で、素地の上に白い泥をかけてから釉薬をかけたもののこと。もったりとした質感が特徴的です。

粉引きのうつわは貫入やピンホールとよばれる小さな穴から水分などが少しずつ染み込んで、使っていくうちに色が変わっていきます。自分の手で育てていく楽しみがあるうつわといえます。
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粉引きのうつわは貫入やピンホールとよばれる小さな穴から水分などが少しずつ染み込んで、使っていくうちに色が変わっていきます。自分の手で育てていく楽しみがあるうつわといえます。

7.飛び鉋(とびかんな)

飛び鉋(とびかんな)とは、うつわを回転させ、鉋(かんな)を当てて、リズミカルな削り模様をつけたものです。「小鹿田焼」や「小石原焼」などでよく使われる技法で、素朴な味わいに満ちています。
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飛び鉋(とびかんな)とは、うつわを回転させ、鉋(かんな)を当てて、リズミカルな削り模様をつけたものです。「小鹿田焼」や「小石原焼」などでよく使われる技法で、素朴な味わいに満ちています。

古くから伝わる装飾技法ですが、どこかモダンな雰囲気もあり、盛りつけるお料理も和食、洋食問いません。幅広く使えるうつわのひとつです。
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古くから伝わる装飾技法ですが、どこかモダンな雰囲気もあり、盛りつけるお料理も和食、洋食問いません。幅広く使えるうつわのひとつです。

8.刷毛目

刷毛目とは刷毛で化粧土を塗った跡を残し、装飾としたものを指します。リズミカルに刷毛の跡をつけたものを、打ち刷毛目と呼びます。
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刷毛目とは刷毛で化粧土を塗った跡を残し、装飾としたものを指します。リズミカルに刷毛の跡をつけたものを、打ち刷毛目と呼びます。

こちらは二色の化粧土を使って大胆な刷毛目をつけたうつわです。ダイナミックな勢いを感じる素晴らしいうつわですね。
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こちらは二色の化粧土を使って大胆な刷毛目をつけたうつわです。ダイナミックな勢いを感じる素晴らしいうつわですね。

9.面取り

面取りとは、うつわの表面を縦にヘラなどを使って削り出し、平らな面を作り出す技法です。うつわのフォルムが立体的に浮かび上がり、美しい陰影が特徴となっています。
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面取りとは、うつわの表面を縦にヘラなどを使って削り出し、平らな面を作り出す技法です。うつわのフォルムが立体的に浮かび上がり、美しい陰影が特徴となっています。

大きく面取りしたうつわは、緩やかなラインが心地よく、品のある表情を見せてくれます。お茶碗は手に馴染みやすくなり、使いやすくなります。
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大きく面取りしたうつわは、緩やかなラインが心地よく、品のある表情を見せてくれます。お茶碗は手に馴染みやすくなり、使いやすくなります。

10.鎬(しのぎ)

鎬(しのぎ)は、ヘラなどの金属工具を使って削り出した稜線模様のこと。均等な狭い間隔で同じ高さの稜線を削り出します。
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鎬(しのぎ)は、ヘラなどの金属工具を使って削り出した稜線模様のこと。均等な狭い間隔で同じ高さの稜線を削り出します。

はっきりと入る鎬模様は、うつわをぱっと華やかに見せてくれます。合わせるお料理を選ばず、盛りつけを引き立ててくれる便利なうつわです。
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はっきりと入る鎬模様は、うつわをぱっと華やかに見せてくれます。合わせるお料理を選ばず、盛りつけを引き立ててくれる便利なうつわです。

おしまいに

うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて
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うつわにはさまざまな装飾技法があります。それぞれの良さを生かし、食卓のコーディネートを楽しんでみて下さい。明日のごはんが待ち遠しくなりますよ。
うつわ選びが楽しくなる。作り手の腕が光る「陶芸技法」に魅せられて
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心惹かれるうつわとの出会いは一期一会。素敵なうつわとの出会いを大切にしてみてくださいね♪
画像のご協力をありがとうございました

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