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おうち時間の趣味にカジュアルな「万年筆」を
何か新しい事が始めてみたいときにおすすめなのが「万年筆」。最近は手頃な価格帯の物が多く、素敵なインクがたくさんあってコレクションとしても楽しめます。場所も取らず、隙間時間に気軽に楽しむ事ができるのも魅力。特におすすめなのが、「透明軸の万年筆＋カラーインク」の組み合わせです。
廉価で高性能な万年筆とカラーインクで字を書く事を楽しもう
万年筆は高額な物だと数十万円する物もありますが、実用品として書き味はキープしながら手頃な価格の商品も多く開発されています。万年筆入門としておすすめの一つがプラチナ社の「プレピー」。500円以内で買えるお手頃価格ですが、プラチナ独自の「スリップシール機構」が搭載されており、一年経ってもインクが乾かないハイスペックの万年筆です。
プラチナ preppy プレピー万年筆 透明クリアカラー軸(細字/0.3)
入門におすすめの万年筆は？
「本体+カートリッジ」の組み合わせ
万年筆のインクは、既にインクが充填されたカートリッジを使う方法と、ボトルに入ったインクを専用の道具で補充する方法があります。入門としておすすめなのは、万年筆本体とカートリッジの組み合わせ。本体にカートリッジを差し込むだけですぐに使えます。
パイロット 万年筆 カクノ KAKUNO 透明軸 (FKA-1SR-NC) インクカートリッジ5本入 2点セット
カートリッジを使う場合、本体とカートリッジは同一メーカーで！
手軽なカートリッジですが、ここで注意したいのが、万年筆本体とカートリッジは同じメーカーの物でないと使えないという事。万年筆のカートリッジには統一された規格がないため、メーカーが違うとセットする事ができません。
エルバン J.HERBIN 万年筆用インクカートリッジ
例えば、上記のカートリッジはフランスのエルバン社の物ですがこのカートリッジはエルバン社の万年筆でなければ使えません。
エルバン J.HERBIN / カートリッジインク用万年筆 スケルトン F 細字（hb-pen06）
ボトルインクはコンバーターがあればどの万年筆でも使える
ボトルインクの場合、インクを充当するための専用アイテムが必要となりますが、「コンバーター」さえあれば本体とインクのメーカーが違っていても使う事ができます。ただし、万年筆本体と同じメーカーの物でなければ使えませんのでご注意を。
パイロット社の万年筆用インク（ガラスボトル入り）
コンバーターは「インクを吸い上げる機能がついたカートリッジ」といえます。写真はパイロット社のコンバーターです。KAKUNO以外でもパイロット社の万年筆であれば大体使えます。
パイロット PILOT 万年筆コンバーター CON-40
カラーインクのおすすめセットは？
いろんな色を少しずつ試したい人には「セーラーの四季織」
カラーインクはいろんなメーカーから発売されていますが、多くはボトルインクです。「たくさんの色が試したいけどボトルだと使いきれなさそう」という場合には、各カラーが少量で試せるカートリッジがあるセーラー社の「四季織」がおすすめ。その名の通り、季節をイメージした素敵な名前の色が20色あり、それぞれのカラー単品、または季節ごとのイメージを5色にセットした物も販売されています。
セーラー万年筆 万年筆 カートリッジインク 四季織 20色セット 13-7000-000
12,000円〜（税込）
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
ちなみに、「四季織」のカートリッジが使いたい場合、万年筆本体はセーラー社の物が必要です。透明軸でお手頃価格なのがハイエースネオ。1000円以内で販売されている事が多いので、インクの使い分けに複数本欲しいときも気軽に揃える事ができます。
【お買い得品】セーラー万年筆 ハイエースネオ FP クリア万年筆 シルバー 細字 11-0119-219
特定の色から始めたい人は「本体＋コンバーター＋ボトルインクのセット」
気に入った一色を決めて「自分の万年筆の色」としたい人には、「万年筆本体＋コンバーター＋ボトルインクのセット」から始めるのもおすすめです。コンバーターのインクが空になったら同じ色を補充して使い続ける事もできますし、ペン先を洗って手入れすれば違う色のインクに替える事もできます。
こちらは人気の高いパイロットの「色彩雫」シリーズのボトルインクを試したい人向けのセット。複数の中からお好みの一色を選べ、万年筆がペン字用なので日常使いの実用品として万年筆を取り入れてみたい人向けです。
パイロット 色彩雫 (いろしずく) ボトルインク ＆ 万年筆 透明軸 ペン習字ペン 【お試しセット】
万年筆を初めて使う人へのプレゼントにしたいという場合は、ギフトセットになっている物もあります。こちらはセーラーの「四季織」でも、おしゃれで実用的な渋いグリーンの「常盤松」と透明軸の本体、コンバーターがセットになっています。
セーラー 万年筆ボトルインクセット 常盤松
色んなイメージのインクを探してみよう
万年筆用のインクは、万年筆メーカー以外からもたくさん発売されています。実用向けのイメージがある青でも、濃淡や色合いは多彩で、それぞれの色に素敵なイメージの名前がつけられている物が多くあります。
こちらのインクは「神戸の街」をテーマにして作られたシリーズのインクです。
こちらのインクは「神戸の街」をテーマにして作られたシリーズのインクです。
万年筆インク 神戸INK物語 50ml 青系 NAGASAWAオリジナル
ボトルインクの使い方
基本のコンバーターを使う方法
ボトルインクの使い方は、万年筆に合ったコンバーターを用意し、コンバーターを付けたペン先を瓶のインクに挿し、インクを吸い上げるのが基本です。
空のカートリッジにインクを充当して使う方法
メーカーによっては、空のカートリッジに注射器を使って瓶からインクを取り出して注入するツールも販売されています。空のカートリッジにインクを入れる場合、繰り返し使うとカートリッジの口が緩んでインク漏れする事があるので適宜、空のカートリッジの交換も必要です。
セーラー万年筆 万年筆サポートキット
暮らしの中で万年筆を楽しむアイデア
お気に入りの万年筆とインクを手に入れたら、暮らしの中で使ってみましょう。いくつかおすすめのアイデアをご紹介します。
日記やスケジュール帳の記入に
黒やダークブルーならお仕事などでも使えますが、鮮やかなカラーインクの場合、おすすめなのは日記やメモ書きに使う事。好きな色の文字を見ると気分が上がりますし、季節に合わせてインクの色を変えて楽しむのも素敵です。
淡めの色はペン字練習にもおすすめ
手書きで文字を書くと手が複雑な動きをするので、脳にいい刺激が与えられます。特に書く事がないという場合は、ペン習字の教本などを活用しましょう。気が向いたときに1ページまたは数文字だけ書いてみると、文字の整い方で集中できているかどうかを確認できます。淡い色のインクは裏写りしにくいので、ペン字練習で活用してみましょう。ペン字の教本は、ネット通販や手頃な物は100円ショップでも購入できます。
別冊ドリルつき ペン字・筆ペン基本レッスン帳
1,100円〜（税込）
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
きれいな言葉をきれいな色のインクで書いてみる
ペン習字の教本の代わりに、言葉使いをまとめた本の気に入った所をノートに書き写す方法もおすすめです。言葉の表現の例を読むだけでなく書く事で記憶に残りやすく、語彙力アップも期待できますし、きれいな言葉をきれいな色で書いた文字を見ると気持ちが落ち着く効果も。
青空文庫に収録された日本の文学作品から、書写の題材として抜き出したフレーズをTwitterでツイートするアカウントのまとめです。
明るくて見えにくい色は逆転の発想で「見られたくないメモ」に活用
淡く明るい色のインクは蛍光マーカーのようなポイント使いする方法もありますが、「目をこらしたら見える」色で書いた文字は近くにいる人がぱっと見た程度では内容が読み取りにくいので、人前でメモするときに他人に見られたくない内容を書き留める使い方もできます。
はちみつそっくりのカラーインク。見た目だけでなく、甘い香りもまるで本物のようです。
尚貴堂 ボトルインク はちみついんく
カラーインクが増えたら、ちょこっとイラストを描く楽しみも
カラーインクが増えて来たら、日記やスケジュール帳に小さなイラストを描いてみても。ボールペン画のイラスト教本が参考になります。色数を抑えた絵の描き方を覚えると楽しみが広がります。
毎日がもっと楽しくなる！ ４色ボールペンでかんたん！かわいい手帳イラスト
0円〜（税込）
※価格等が異なる場合がございます。最新の情報は各サイトをご参照ください。
万年筆のお手入れ方法
インクを使い切って別の色に変えたいときや、ペン先でインクが乾いて詰まった場合などはお手入れが必要になります。基本は水に浸してインクを洗う事になりますが、ペン先は繊細なのでやさしく丁寧に扱いましょう。
手書きでほっとする時間を暮らしの中に
気に入った色のインクと万年筆で言葉を書く動作は、自分に入れた情報のアウトプットでもあり、手先を動かすと気分転換にもなります。ペンを手に取って少しだけ何かを書く事で集中力が高まり、心を落ち着かせる効果も期待できそうです。
パイロット社で初心者向けとして作られたモデルがKAKUNO。ペン先に、にっこり笑顔の刻印があり、その可愛らしさも人気です。