トレンドのアイテム、便利な時短グッズなど日々新しいモノが生まれていきます。魅力的でありますが、モノがどんどん増えていく…という人は多いのではないでしょうか。

でも少し立ち止まってみると、自分や家族で使うには「少しモノが多すぎる」と感じることも。そんな時には、「そばに置くなら永く使える」ことを意識してモノを選んでみてはいかがでしょう。

タイムレスに愛されてきたモノたちには、それぞれに理由となる魅力があります。
その魅力をひも解いていけば、ひとつひとつに愛着が湧き、よりモノを大切にしたい気持ちが高まるのではないでしょうか。それでは早速、アイテム別に見ていきましょう。

美しくシンプルなデザインと、使いやすさでファンの多い野田琺瑯のホワイトシリーズ。
温かみのある乳白色の色、洗練されたフォルムと清潔感。保存容器としてだけでなく、下ごしらえ・調理・保存まで幅広く使える汎用性の高さも魅力です。

ホワイトシリーズは、そのまま直火にかけることができたり、冷凍庫に入れれば食材や食品を素早く冷やしてくれたりと、機能性にも優れた保存容器。凛とした美しさで、そのまま食卓に出しても絵になります。

日本を代表する工業デザイナーのひとりとして知られる「柳宗理」。多くのキッチンツールを生み出していますが、代表的なアイテムが少し平べったい形が特徴の「ステンレスケトル」です。使う人の立場に立ってデザインされたケトルだけに、見た目からは想像もつかないほど使いやすいのだそう。

たとえば、蒸気穴がフタの側面に付いているので、フタのつまみや取っ手が熱くならないのだそう。また、無理な力を入れなくてもラクに注げるなど、人間工学に基づき計算されつくされたデザインなのです。

日本の暮らしに欠かせない「やかん」の素朴さを残す佇まいは、長く愛用したくなる優しい雰囲気を醸し出しています。

グラスの定番として、多くの人たちに愛されているのがフランスの老舗メーカー「デュラレックス」のピカルディ。おしゃれなカフェなどで見かけたことがある、という方は多いのではないでしょうか。

ピカルディは、なんといってもその丈夫さが魅力。食洗機や、電子レンジに入れることもできる、日々の暮らしに寄り添う機能性も見逃せません。手になじみおさまりの良いデザインなので、どんな飲み物を注いでも美しく。普段使いから来客用まで大活躍してくれることでしょう。

無印良品の収納ケースとして、1980年代から販売されている「ポリプロピレン収納ケース」。インテリア上手さんにも愛されている、ロングセラーです。豊富なサイズ展開も魅力で、生活雑貨や衣類など思い思いのモノをすっきりと収納することができます。

一定の規格で設計されているので、買い足しや間引きが気軽にできるのも人気の秘密。幅・奥行き・高さなどをお好みで選べば、置きたい場所にぴったりの収納をつくることができます。

シンプルイズベスト無駄のないデザイン、そして時を越えても同じモノが手に入る安心感。収納場所によって見せたり隠したりと、主役にも脇役にもなれるデザインも長く愛される秘密なのでしょう。

アメリカのオフィス用品メーカー「フェローズ社」の収納ボックスが、BANKERS BOX（バンカーズボックス）。もともとは大量の銀行書類を適切・効率的に保管するため、100年以上も前に生み出されました。そのすっきりとした無駄のないデザインは、アメリカらしい合理性に富んでいます。

デンマークの照明ブランド、ルイスポールセン社。良質な光を生み出すために計算しつくされた、秀逸なデザインの照明は、空間の印象をがらりと変えるほどのチカラがあります。

そんなルイスポールセン社の照明のなかでも、デンマークでは、「国民的照明」とも呼ばれているのが「PH5」。20世紀の照明デザイナーとして、数々の名作を生み出したポール・ヘニングセンの代表作です。