毎⽇使うから。愛⽤したい「フライパン」を、⾒極めて選び抜こう
フライパンの人気ランキングや、口コミを参考にセレクトしました。次のフライパンを購入する際の参考にしてみてくださいね。
(本体:アルミニウム合金、内面:フッ素樹脂塗膜加工)
目次
- 【まずは確認!】フライパンの上⼿な選び⽅
- STEP1|「フライパンの素材・加工」の種類を知り、欲しいものを決める
- STEP2|「ちょうどいいサイズ」を選ぶ
- ―<商品カタログ>愛⽤しやすい「フライパン」⼈気14選 ―
- 「フッ素樹脂コーティング」のフライパンのおすすめは…
- 「鉄」のフライパンのおすすめは…
- ❸ turk(ターク)|クラシックフライパン
- ❹ 山田工業所|新 九十九(つくも)打出し 鉄フライパン
- ❺ 愛知ドビー|バーミキュラ フライパン
- ❻ 和平フレイズ|enzo(エンゾウ)鉄フライパン
- ❼ 中尾アルミ製作所(nakao)|キング 鉄フライパン
- ❽ de BUYER(デバイヤー)| ミネラルビー エレメント フライパン
- ❾ 島本製作所|味一鉄 SS鉄底厚フライパン 24cm KS05-P2440
- ❿-① リバーライト|極ジャパン「鉄フライパン」 26cm
- ❿-② リバーライト|極ジャパン「鉄 厚板フライパン」 26cm
- ⓫ 柳宗理|鉄フライパン マグマプレート 25cm 蓋付
- ⓬ 釜定(かまさだ)|シャロウパン 21cm
- 「アルミ」のフライパンのおすすめは…
- 「セラミックコーティング」のフライパンのおすすめは…
- 《番外編》ミニサイズのフライパン(ミニパン)
- 《番外編》フライパンの蓋 おすすめ1選
- そのほか、おすすめフライパンの関連記事はこちら
【まずは確認!】フライパンの上⼿な選び⽅
STEP1|「フライパンの素材・加工」の種類を知り、欲しいものを決める
1.フッ素樹脂コーティング(テフロン加⼯)
フッ素樹脂コーティング(テフロン加⼯)フライパンの「メリット」「デメリット」
☑ 焦げつきにくい
☑ 滑りがいいので、油が少なくてすみ、カロリーも抑えられる
☑ 軽くて、扱いやすい
☑ 洗剤で洗える
☑ 比較的、値段が安い
【デメリット】
☑ 耐熱温度が低く(約260度)、高温調理に向かない
☑ 金属製のフライ返しやお玉で傷がつきやすい
☑ ごしごし洗うと傷がつきやすい
☑ フッ素樹脂コーティングが剥がれたら、買い替えが必要
⻑持ちするメンテナンス⽅法(おすすめの洗い⽅・⼿⼊れ)
☑ 鋭利な調理器具を使わない
☑ 調理したものを入れたままにしない
☑ 急冷しない(冷ましてから洗う)
☑ 硬いスポンジで洗わない
捨てるタイミングは?寿命の判断⽅法
☑ 熱源に近い部分が焦げついたら、寿命が近い
2.鉄
火力を気にしなくていいので、焼き物や炒め物などが特に美味しくできますよ。よく手入れされた鉄のフライパンがあるキッチンは料理上手さんのキッチンです。
*画像/和平フレイズ enzo(エンゾウ)鉄フライパン24cm
鉄フライパンの「メリット」「デメリット」
☑ 強火で調理できる
☑ 熱伝導がよい
☑ ごしごし洗っても傷つきにくい
☑ 鉄分が補給できる
【デメリット】
☑ 錆びる
☑ 重い
☑ 手入れが必要
⻑持ちするメンテナンス⽅法(おすすめの洗い⽅・⼿⼊れ)
☑ 油を使う料理で頻度高く使う
☑ 使い終わったら、束子+お湯で洗う
☑ 汚れがひどいときは、洗剤で洗ってから、油を塗っておく
☑ 調理後はすぐに洗う
捨てるタイミングは?寿命の判断⽅法
(手入れをきちんとすれば一生ものです)
3.アルミ
アルミフライパンの「メリット」「デメリット」
☑ 熱伝導がよい
☑ 軽い
☑ 中がシルバーなので、食材の状態を確認しやすい
☑ 比較的、値段が安い
【デメリット】
☑ ノンコーティングのものはこびりつきやすい
☑ 強火、酸、アルカリに弱い
☑ IHで使えないものが多い
⻑持ちするメンテナンス⽅法(おすすめの洗い⽅・⼿⼊れ)
☑ 使うたびに油ならしをする
☑ 調理したものを入れっぱなしにしない
☑ 洗剤をつけて洗ったら、よく乾かしておく
捨てるタイミングは?寿命の判断⽅法
☑ 穴があきそうなほど薄くなったら廃棄
4.セラミックコーティング(セラミック加⼯)
表面をセラミックでコーティングしたフライパン。フッ素樹脂コーティングよりも耐熱温度が高く、耐久性が高いといわれています。
外はカリッと、中はふんわりと焼き上げるのが得意。ステーキやお魚のソテーなどに適しています。
セラミック加⼯フライパンの「メリット」「デメリット」
☑ 熱伝導がよい
☑ 耐熱温度が高い
☑ ガス、IH、ハロゲンなどいろいろな熱源で使えることが多い
☑ 内側がホワイトのものが多く、食材の状態を確認しやすい
☑ フッ素樹脂加工よりも表面が硬く、傷つきにくい
【デメリット】
☑ 熱伝導がよいため、強火で使うと焦げやすい
☑ 空焚きするとセラミックコーティングが劣化する
☑ 経年で、セラミックコーティングが劣化する
☑ セラミックコーティングが劣化したら買い替えが必要
⻑持ちするメンテナンス⽅法(おすすめの洗い⽅・⼿⼊れ)
☑ 空焚きしない
☑ やわらかいスポンジで洗う
捨てるタイミングは?寿命の判断⽅法
* 上⼿なフライパンの選び⽅の「まとめ✓」
➔ 焦げつきが少なく、気持ちよくフライパン調理ができて、手入れも簡単なことを重視しましょう。定期的に買い替える前提で、「フッ素樹脂コーティング(テフロン加⼯)」がおすすめ。
☑「本格的に料理を楽しみたい」という⽅
➔ 手入れが必要でも、しっかり強火で調理できることを重視しましょう。きちんと手入れしながら使うなら、「鉄」がおすすめ。
☑「料理の幅を広げるため、サブがほしい」という⽅
➔ メインのフライパンは持っていて、小さめフライパンを探すなら、サブ用としてパスタやソース用に使えるものを選びましょう。定期的に買い替える前提で、「アルミ」がおすすめ。
☑「キッチンをおしゃれにしつつ、手軽に料理したい」という⽅
➔ 見た目がおしゃれで、焦げつきにくく、手入れが簡単なことを重視しましょう。定期的に買い替える前提で「セラミック加工」がおすすめ。
★その他:
収納時に「吊り下げたい」という方は、かならず、フライパンの「取っ手(持ち手)」をチェックしましょう。
取ってに、フックに引っ掛ける「穴」がないと、吊り下げ収納(見せる収納)が困難です。
STEP2|「ちょうどいいサイズ」を選ぶ
家族の⼈数で決めるなら…
一人暮らしのフライパン選びのアドバイス
なぜなら炒めるだけでなく、「カレー」「シチュー」「すき焼き」など、煮込む料理をつくる「鍋」としても使いやすいからです。ロングパスタも茹でやすいですよ。この2way使い、忙しい生活をしている自炊派の方にとっては、洗い物がおさえられるので、とても便利。
ちなみにロングパスタやそば(乾麺)を茹でるのに使いたい場合、「麺の長さよりも直径が長いであろうフライパン」を選びましょう。麺がしっかり水に浸からないと、スムーズに茹でられません。
―<商品カタログ>愛⽤しやすい「フライパン」⼈気14選 ―
「フッ素樹脂コーティング」のフライパンのおすすめは…
❶ 中尾アルミ製作所 (nakao)|シルクフライパン
【本体】アルミ・日本製
まんまるの本体にすらりと細めの持ち手がついた中尾アルミのシルクフライパン。本体は、中尾アルミ製作所の強味である「アルミ製」。内側に「フッ素樹脂加工」が施されています。ビスの部分まで、しっかりコーティング◎ 焦げや汚れがつきにくくなっています。
各サイズごとに別売りの専用蓋もあります。煮たり、蒸したりすることが多い人には蓋もおすすめです。
❷ MEYER(マイヤー)|スターシェフ2 フライパン
【本体】ステンレス・タイ製・IH対応
内側がフッ素樹脂コーティング、外側がミラー加工になっているMEYER(マイヤー)のスターシェフ2シリーズフライパン。液だれしにくいフレアリムを採用し、汁気の多いものも上手に注げます。
底面が三層構造になっており、すべての熱源に対応しているのも嬉しいポイント。高級感のあるフライパンなので、キッチンの壁面収納にもおすすめです。
「鉄」のフライパンのおすすめは…
❸ turk(ターク)|クラシックフライパン
ドイツ製・オーブン対応・IH対応
ドイツの老舗、ターク社の鉄製フライパンです。すっきりとしたフォルムがとてもきれい。ドイツの職人さんによって、手作業で作られているそう。150年もの間、変わらぬ製法で作られているというから驚きです。
ドイツでは「100年以上も使い続けられるフライパン」としてお馴染みなのだそう。まさしく一生もののフライパンですね。
ガスはもちろんのこと、IHとオーブンでも使用可能ですよ。
❹ 山田工業所|新 九十九(つくも)打出し 鉄フライパン
日本製・IH対応
横浜の老舗、⼭⽥⼯業所の鉄フライパンです。丸い鉄の板の表面をハンマーですこしずつ打ちながら、フライパンのかたちに仕上げるという「打ち出し」の技術で作られています。ハンドルには桜の木を採用。優しい雰囲気のあるフライパンに仕上がりました。
何度も打った鉄は、分子が密になって強度が増すといわれています。丈夫で、長く使える鉄フライパンです。
「深型」のフライパンもラインナップ。こちらも機械ハンマーで成形する、打出しの技術の粋が詰まっています。
❺ 愛知ドビー|バーミキュラ フライパン

鋳物ホーロー鍋やライスポットなど、卓越した機能性とデザイン性を備えた調理器具でお馴染みの「Vermicular(バーミキュラ)」。
2020年4月の発売以降、今も話題を呼んでいるのが、こちらの「バーミキュラ フライパン」。熱伝導が良い「鋳鉄」に、水が馴染む、独自開発の「ホーローコーティング」が施された逸品です。
詳細は、以下のキナリノ記事をご参照ください。
❻ 和平フレイズ|enzo(エンゾウ)鉄フライパン
日本製(燕三条)・IH対応
金物の町として名高い、新潟県燕三条に本社を置くキッチンウェアメーカー「和平フレイズ」。金物製造に長けた職人が手掛けており、グリルパンや雪平、ケトルなども定評があります。
今回おすすめしたいのは、「和平フレイズ」が“もっと料理の楽しさを感じて欲しい”という想いのもと立ち上げたブランド「enzo(エンゾウ)」の鉄フライパン。
「enzo(エンゾウ)」のプロダクトは、燕三条にある各工場の協力のもと、それぞれの得意とする技術を掛け合わせて作られています。
燕三条は古くから、分業制でものづくりを進めてきました。enzoの製造も、1社だけで完結するということはありません。
例えば鉄のフライパンは4社が関わりあっています。
「(1)ハンドルの木材加工、(2)金属ワイヤー曲げ、(3)ハンドルの木材と金属ワイヤー接合、(4)3と鉄フライパンの接合」
このように本来はライバル同士にある工場が、それぞれの得意分野を生かし4社リレー形式で作り上げました。
デザインの無駄がなく、すっきりと美しい、enzoの鉄フライパン。ハンドルはブナ材を使用しており、木のぬくもりを楽しむことができます。
鉄の厚みは、幾度もの実験によって導いた、熱ムラが少なく均等に伝わりやすい厚みに設計されています。焼底面が広いことが特徴的で、お肉もムラなく調理しやすいです。
enzoの鉄フライパンがあれば、これまで以上にジューシーなハンバーグやステーキを味わえそうですよ*
❼ 中尾アルミ製作所(nakao)|キング 鉄フライパン
日本製・IH対応
❽ de BUYER(デバイヤー)| ミネラルビー エレメント フライパン
フランス製・IH対応
フランスの調理器具メーカーの老舗、デバイヤー社の鉄フライパン。
鉄100%なのに、シルバーの色をした珍しいフライパンなんです。使い込むうちに、だんだんと濃い黒色へと変化していきます。それもまた、自分だけのフライパンを育てているという感じで面白いですよね。
本体からすっと伸びた持ち手の曲がり具合が絶妙で、とても素敵。見た目にもこだわりの強い、フランス産らしい美しいフォルムが特徴です。
❾ 島本製作所|味一鉄 SS鉄底厚フライパン 24cm KS05-P2440
日本製・IH対応
プレス鍛造メーカーとして名高い「島本製作所」。代表する商品は、SSフライパン(エスエスフライパン)。
“底厚”であることが大きな魅力。今は、その機能性はそのまま、「味一鉄」シリーズと冠して売り出されています。
底の厚さは2.3mmであり、他の鉄フライパンよりも底が厚くつくられています。しかし周りは薄く設計されており、あまり重さが気になりません。
素材は、熱伝導性に優れた黒鉄板。ムラなく食材を加熱できます。
❿-① リバーライト|極ジャパン「鉄フライパン」 26cm
日本製・IH対応・ハンドル取り外し可能
リバーライト(RIVERLIGHT)の「極」「極JAPAN(極ジャパン)」は愛用者多数。
鉄の表面に、窒化鉄層+酸化鉄層を施しており、抜群の錆びにくさと耐久性を誇ります。20年使ってもまだまだ現役で使える品質とのこと◎
安定の人気商品は、「極JAPAN(極ジャパン)」シリーズの鉄フライパン。「鉄フライパンなのに焦げ付かない」という、快適な使い心地で圧倒的な評価を獲得しています。
ハンドルが外せる仕様になっており、吊り下げずに収納したい時かさばりません◎ もちろんハンドルが傷んだらハンドルだけ交換することも可能。それゆえ、長く使えます。
丸みを帯びたフォルムなので、やわらかい食材を調理する時でも、なめらかに扱えますよ。
❿-② リバーライト|極ジャパン「鉄 厚板フライパン」 26cm
日本製・IH対応 ・ハンドル取り外し可能
ライフスタイルによっては、フラットな焼底面のタイプ「極ジャパン 厚板フライパン」 のほうが使いやすいという方もいらっしゃるのでは。
その厚さは3.2mm。強めの火力にもしっかり耐えますよ。
焼き餃子もキレイに焼けます。こびりつきにくいので、お皿を餃子にかぶせるようにしてひっくり返す、“美しい盛り付け”も楽しめそうです。
⓫ 柳宗理|鉄フライパン マグマプレート 25cm 蓋付
日本製・IH対応
⓬ 釜定(かまさだ)|シャロウパン 21cm
日本製・オーブン・IH対応
「アルミ」のフライパンのおすすめは…
⓭ 中尾アルミ製作所(nakao)|キング アルミフライパン
日本製・IH対応
中尾アルミ製作所のアルミフライパンです。軽く、熱伝導がよいので、ホテルなどでもよく使われているシリーズです。
取っ手が熱くなるので、ミトンやタオルなどを使い、やけどしないように気を付けましょう。
「セラミックコーティング」のフライパンのおすすめは…
⓮ 無印良品|セラミックコートフライパン 直径約26cm
中国製・IH対応

一生モノとは言えませんが、快適に使いやすいフライパンとして、無印良品から新しく発売されたばかりの、セラミックコート(セラミック加工)のフライパンをオススメ。テフロン加工と同様、コーティングが剥げたらお終いのフライパンではありますが、テフロン加工よりも耐熱温度が高いので、頼りになりそうです。
さすが無印良品、ナチュラル&シンプルなデザインが魅力的。取っ手に天然木のブナ材を使用しており、吊り下げる用の穴が開いています。S字フックと掛け合わせる、「見せる収納」にぴったり。
別メーカーの市販のフタと組み合わせても、はまりやすい形状です◎
筆者として気になったことは1点、実際に持ってみるとやや重たい感じがしました。無印良品の店頭で、実物に触れてみることをおすすめします。
*画像/筆者撮影
《番外編》ミニサイズのフライパン(ミニパン)
《鉄ミニパン》柳宗理|南部鉄器 ミニパン 16cm ステンレス蓋付
⓫でご紹介した、柳宗理「鉄フライパン」と同じようなフタのデザインで、南部鉄器のミニパンもラインナップしています。
フタをずらせば、このように湯切りや油切りができるという、優秀な機能美。
16cmというコンパクトサイズですが、持ってみると、ずっしり。鉄鋳の魅力を十分に楽しめるミニパンです。
もちろんガスコンロでの直火のほか、オーブンでの使用もOKですよ。
《鉄スキレット》釜定(かまさだ)|イグ鍋
《鉄スキレット》釜定(かまさだ)|ワンハンドパン
《番外編》フライパンの蓋 おすすめ1選
カインズ(CAINZ)|ステンレス製ガラス窓付きフライパンカバー M

スタイリッシュなデザイン、かつ、収納(蓋の持ち手が邪魔にならない)、機能(中身が見えるガラス窓)という観点で、ホームセンター「カインズ(CAINZ)」の「ステンレス製ガラス窓付きフライパンカバー」をおすすめします。
テフロン加工のフライパンを使っている筆者宅でも、約10年愛用しています。フライパンを何度か買い替えていますが、ぴったりはまりやすい形状なので重宝しています。
*画像/筆者撮影
*画像/turk(ターク)クラシック フライパン