ゴマなどの小さく固い食材も効率よくすりつぶせる「すり鉢」。すり鉢で丁寧にすったゴマは、市販のすりゴマにはない高い香りを放ちます。こんな風に、昔から愛用されている調理道具には、料理を美味しく仕上げるコツがたくさん詰まっています。みなさんもぜひ、昔ながらの調理道具を使ってみませんか？代表的な調理道具と、それを使って作れるおすすめレシピをご紹介します。

土鍋でご飯を炊くのってなんだか難しそう。そう思っている人は、かなり多いのではないでしょうか。でも実は、時間さえきっちり守れば、とても簡単に炊くことができるんです。

ポイントは、火にかけた後でしっかり蒸らすこと。それだけで、お米の粒が立ったふっくらご飯が炊き上がります。この美味しさを知ってしまうと、炊飯器では物足りなくなるかもしれませんよ！

旬の時期を迎えたら、ぜひチャレンジしてほしいのが「秋刀魚の土鍋ご飯」。塩焼きの秋刀魚を使うので、ご飯にお魚の臭いが移る心配がありません。炊き上がったら、身をほぐして全体を混ぜて下さいね。

こちらは、土鍋の保温効果を利用した「しっとりチキン」。鶏胸肉を入れて2分だけ加熱し、そのまま自然に冷まします。味付けはしないので、和洋中どんなメニューにも使えますよ。

脂の少ない鶏胸肉は、さっぱりした大根おろしと相性抜群の食材。きのこも一緒に炒めて、食感や風味をプラスしましょう。ポン酢の酸味が利いた、ヘルシーなおかずに仕上がります。

現代の調理道具の中には、従来の使い方を活かしつつ、さらに扱いやすく進化した物もあります。例えば、【かもしか道具店】のすり鉢は、溝がないデザインが大きな特徴です。ざらりとした土肌を利用して素材をするので、溝がなくても細かくすり潰せます。洗う時も楽チンですよ♪

器のようなデザインなので、調理した後はそのまま食卓に並べられます。食器として使うことも考えて、お好みのカラーを選ぶと良さそうですね。

お豆腐・ゴマ・味噌などをすり合わせて作る白和えは、少々手間のかかるイメージのあるおかず。でもその分だけ、仕上がりはこっくりとした味になります。レシピでは椎茸・にんじん・ホウレン草を使用していますが、旬のお野菜でアレンジするのもおすすめです。

長芋はおろし金でおろすこともできますが、金属に反応して茶色くなってしまう場合があります。すり鉢が手元にあれば、それを使うのが一番ベターです。こちらは、とろろだけを具材にしたシンプルなお味噌汁。丁寧にすったとろろを余さず味わえる一品です。

市販の肉まんを温めるだけでも、電子レンジと蒸篭(せいろ)とでは格段に味が違います。お鍋やフライパンに浅く水を張って沸かし、その上に乗せるだけなので、慣れれば簡単に調理できますよ。

蒸篭の底の部分には、蒸気が通るように透き間が作られています。油を一切使わずに加熱できるので、とってもヘルシー。また、焦げる心配がないため、料理初心者さんにもおすすめの道具なんです。

メインのおかずにぴったりの手作りシュウマイ。海老入りなので、食感や風味もぐっと増します。玉ねぎはあらかじめ塩でもんでおくと、辛味と水分が抜けるそうです。

こちらは、甘酒の甘みだけで作る優しい味の蒸しパン。薄力粉は混ぜすぎると膨らみにくくなるので、さっくりと切るように混ぜましょう。

昔ながらの調理道具には、美味しく仕上がる秘密がたくさん詰まっています。どの道具も慣れれば簡単に扱える物ばかりなので、ほんの一手間をプラスして、毎日のご飯を美味しく作って下さいね！