木炭の種類は作り方よって「黒炭」と「白炭」2つに分類されます。
＜火の消し方での分類＞
「黒炭」
炭窯の中の空気を絶って消火して作られます。柔らかく、火がつきやすいのでバーベキューや茶道などに使われます。私たちがよく目にする炭です。
「白炭」
炭窯から取り出して消し粉で消火して作られるため、表面に灰がつき、見た目が白っぽくなることから白炭と呼ばれます。黒炭より硬く、火がつきにくいものの安定した火力を保てます。焼き鳥などの調理におすすめです。紀州・土佐などの「備長炭」が有名です。叩くと金属のような澄んだ音がします。
木炭とは素材の違う「竹炭」
竹を炭にしたもの。成長の早い竹は安定供給しやすく、手に入りやすい炭のひとつです。白炭よりも豊富なミネラルを含んでいます。
部屋を脱臭しながら飾れる炭のインテリア
小さなかごに入った竹炭は、アートなオブジェのよう。玄関先に、寝室に、ちょっとしたスペースを飾りながら空気を綺麗にしてくれます。
こちらの「炭花」は、「飾り炭」とも呼ばれ、木の実、葉、様々な果物を炭化させて作った炭で、美しい姿を長く楽しめます。脆いので、取り扱いには注意が必要ですが、眺めているだけで心も落ち着いてくるから不思議。
棒状の炭をそのままお部屋に置くのはいかにも無骨になりがち。野趣溢れるつるのカゴなら炭と一体感が出てリビングにおいてもオブジェの風格で様になりそう。
竹炭を使ったキューブ型の天然空気清浄機。スイッチもなくそのまま置くだけでOK。洗練されたシンプルな形なのでどんなスタイルのお部屋にもしっくり馴染みます。
炭の器に、お花を飾るのも素敵です。炭の黒がお花の色を引き締めてくれますね。
竹炭とアーティフィシャルグリーンを合わせた鉢は、世話いらずながらお部屋の空気を綺麗にしてくれる、暮らしに嬉しい観葉空気清浄機。
キューブスタイルは和風の部屋にも合いそう。
こちらはガーランドの中に粒状の竹炭が入っていて、飾るだけで脱臭効果があります。消臭しているのがわからない見た目がポイント高いですね。
炭のかけらをつめた袋を吊るしてクローゼットの中も快適に。モノクロの控えめなデザインは目立ちすぎず、どこにでも使いやすくてgood。
毎日欠かせないアイテムにも炭の力を
カラフェに入った炭は水にミネラルを与えてくれます。ゆるい曲線の形と、硬さのある炭の形のバランスがかっこいいセット。
炭作りを応用し、燻製状態に木材を置くことで炭になる一歩手前の半炭化状態にした、抗菌炭木のまな板です。見た目は木材の質感を残しつつ、炭の力を活かし、菌をよせつけない耐久性に優れたアイテムです。
炭を使った石鹸は自然素材でありながら肌の老廃物を吸着してくれます。皮脂によるテカリも防止してくれて見た目もモノトーンでかっこいいので、男性への贈り物にも良さそう。
植物と一緒に
ナチュラルな雰囲気が素敵な木炭の鉢。
簡単に加工できる木炭は、お好きなデザインで作りやすいのでDIYにも向いています。
木炭を使ったハイドロカルチャー。
テーブルヤシのすっとした立ち姿と男前な木炭の質感がマッチ。
土の入った鉢に炭を入れてもOK。保湿性、保水性、さらには土壌のpH値も調整してくれます。
炭色の画材・塗料として
木炭がデッサンに使われるのは、色々な木でできた木炭です。木の種類によって硬さや粒子の細かさが色々あり、選びながら描きます。芯の部分はべたっとして描きにくいので芯抜きでくり抜いて使います。
鉛筆デッサンよりも濃い色で描けるだけでなく、紙の表面のテクスチャーを活かした表現ができます。
梅炭で染めたトートは温かみのあるグレーが魅力。麻の布地の風合いを引き立てます。
火鉢で暖をとる
昔ながらの火鉢の燃料は炭です。現代ではめっきり見なくなった火鉢ですが、ぽってりとしたフォルムの火鉢はその佇まいも魅力的。お茶席でも火鉢でお湯を沸かすことがありますよね。
わずかな歪みさえも味わい深い、こちらの火鉢は小さめサイズで扱いやすいもの魅力。輝くような釉薬の表情を愛でながら、暖を囲んでみては。
いかがでしたか？
木や竹が窯の中でじっくり焼かれ、私たちの暮らしに役立つ炭になります。手にとってじっくり眺めてみると木目の一つ一つが輝くような炭に変化していった軌跡をたどることができるでしょう。ぜひ毎日の暮らしに、お部屋でのくつろぎタイムに、炭アイテムを取り入れてみませんか。
炭といえばどんなイメージをお持ちですか？
木材に普通に火をつけると燃えて灰になってしまいますが、炭は木材に酸素を送らず高温で蒸し焼き（＝不完全燃焼）にすることで生成されます。表面に非常に細かい穴がたくさん空いており、微細な物質を吸着することから脱臭、除湿、濾過などに使われます。今回は、お部屋に置いておくだけで、電気代が節約できる、エコな暮らしにおすすめの炭について特集します。