料理に手間がかからない。保温力の高い『土鍋』
土鍋は食材を切って入れて火にかけるだけと手軽に使え、仕事に子育てに忙しい主婦に使い勝手の良い調理器具です。鍋の素も豊富に出回っているので活用すれば味付けも簡単に。
オールマイティに使えるのも◎
土鍋と言えば鍋料理やご飯を炊くイメージしかないかもしれませんが、鍋によっては焼き物ができるものも。意外と何でもオールマイティに作れて重宝します。
白菜と豚肉の重ね煮・肉じゃが・おでん・シチューやカレーなどの定番料理はもちろん、食材の水分を利用してしっかり蒸してくれるので、塩豚作りや蒸し野菜は芯まで柔らか。プリンや茶碗蒸しもすが入らずきれいに作れます。
さらに、すのこがあれば余分な水分を落としてふっくら仕上がります。肉まんや小籠包もお家でプロの仕上がりに。セットになっている土鍋もありますが、別売りのものも。
土鍋の選び方。サイズ選びの目安は？
土鍋は大きさがたくさん。人数に合った土鍋が使いやすいですよ。
▷10号サイズ…5〜6人用
▷9号サイズ…4〜5人用
▷8号サイズ…3〜4人用
▷7号サイズ…2〜3人用
▷6号サイズ…1〜2人用
▷5号サイズ以下…1人用またはお子様用で、1人用鍋焼きうどんやラーメンにもおすすめ。
使い始めと使い終わり。それぞれのお手入れ方法も知っておこう
はじめにしっかりと洗いましょう。
買ってきたらすぐ使いたくなりますが、まずはしっかり洗って乾燥させます。土の質によっては染み込みやすいので、ナチュラルなキッチン洗剤を使うか、流水でたわし洗いでもOK。
乾燥させてから目止め作業をします。
しっかりと乾燥させてから「目止め」を行います。陶器には釉薬がかかっていて水分の侵入を防ぐよう作られていますが、土の粒子は荒いので完全ではありません。目止めにはご飯を煮詰めることで粒子と粒子の間の隙間を塞ぎ、割れにくく丈夫にする作用があります。
ご飯なら1膳分もあれば充分ですし、お米ならひとつかみ目安で。水量は8分目程度が良いでしょう。そのまま食べることに抵抗がある方は小麦粉を半カップ程度入れて煮込む方法もありますよ。
沸騰したら火を止め、一晩放置して翌朝洗い流せば終了です。
お米もふっくら美味しく炊き上がる。ご飯用の土鍋（深型）
ご飯用土鍋は深型で高さがあるのが特徴です。ゆっくりと温度が上昇し、沸騰すれば高温で冷めにくいのでご飯がちょうど良い具合に蒸され、炊飯器では味わえないおいしさに。お米もしっかり立っています。
「スタジオM」ブレゼ ご飯鍋
深さがあるのでご飯だけでなく、シチューやカレーのような汁気が多い煮込み料理も吹きこぼれにくく使いやすいでしょう。
冬のマストアイテム。鍋用の土鍋（浅型）
「4th-market」カセロラ8号鍋
口が広く高さがない浅型の土鍋は、お鍋やすき焼きによく登場するポピュラーな土鍋です。食卓上でも中身が見やすく、みんなで囲みやすいですよね。長く煮込む必要のない料理に向いています。野菜や調味料程度の水分があれば大丈夫。
焼き物もOK。陶板焼の土鍋
「かもしか道具店」三とく鍋
「煮る」「焼く」「蒸す」ができるから何にでも使いやすい三徳鍋。見た目は洋風ですが、土鍋と同じように陶器なので、じんわり温めしっかり保温してくれます。
「sarasa design store」萬古焼の土鍋
お肉や魚を焼くことができる陶板鍋なら、オーブンにも入れられますよ。鍋としてもフライパンとしても使えるので便利です。
一人用にちょうどいい。陶板焼き片手鍋
「正島克哉」片手土鍋・平パン
取手付きで直火にかけて使いやすい型。深い方は1人用のうどんや雑炊、グラタンなどココットのような使い方も。浅い方はフライパンの用に目玉焼きやステーキなど焼き料理に最高です。
「伊賀焼」エッグベーカー
蓋付きならじんわり蒸らして予熱で調理したり、開けたときの楽しみも。
リーズナブルで普段使いしやすい土鍋もおすすめ
「無印良品」伊賀焼軽量土鍋
土鍋は焼き方によって熱伝導率や保温効果が変わってきます。まずはリーズナブルな土鍋から始めてみるのもおすすめ。無印良品は伊賀焼で、軽量で扱いやすいのが特徴です。
鍋の素もおいしくて便利！
毎回違う味にすれば鍋が続いてもおいしくいただけます。味付けを考えなくて良いので忙しい夜にもぴったり。
寒さが厳しい冬。土鍋でいろいろな料理を楽しんで♪
たくさんの野菜とお肉や魚をいっしょにいただけるので栄養満点なうえ、品数いらずなところも良いですよね。土鍋でいろいろな料理に挑戦してみてくださいね。
寒い時期は温かい料理がやっぱりうれしいですよね。じんわりと温まりゆっくりと冷めていく土鍋は、保温効果がとても高く熱効率も良い。一人用のうどんから大人数の鍋料理まで、土鍋は種類やデザイン、サイズも豊富なので、お家に合ったものがきっと見つかるはず。洋食器にもぴったりなおしゃれな土鍋もありますよ。