茶道具は、茶杓(ちゃしゃく)や香立てのような小さなものから風炉のような重いものまで多岐に渡ります。今回は、その中でも普段使いにも役立つアイテムをピックアップしてご紹介します。

懐紙（かいし）はお茶席で菓子をのせたり、茶碗の口を拭うのに使う和紙です。また、メモ紙やちょっとしたものを包むのにも使えますし、グラスの雫が気になる時にはコースターがわりにも◎。色柄も豊富で、和のペーパーナプキンとしても使えます。
バッグに入れておけば、ふとした時に使えてお役立ちなアイテムです。

袱紗ばさみ（懐紙入れ）は、お茶席で必要な小物をひとまとめにするための袋です。扇子や懐紙、袱紗などを収めます。
普段使いにはティッシュやハンカチ、懐紙などを入れておくと、バッグインバッグとして、あるいはポーチとして使える便利なアイテムです。着物コーデにもしっくりお似合い♪

数寄屋袋もお茶道具をひとまとめにする袋です。袱紗ばさみよりひとまわり大きいので、袱紗ばさみに懐紙などを入れ、その袱紗ばさみを数寄屋袋に入れて持ち歩いても少し余裕があるくらい。

和風の生地に限らず、素敵な色柄の数寄屋袋があります。クラッチバッグとしてちょうど良いサイズ感。

中川政七商店のモダンなお茶道具セット。
茶筅と茶杓・お茶碗とそれらを収めるのにぴったりな巾着と初めてのお茶道具としても嬉しいセット。奈良絵を元にしたほっこり可愛らしい絵柄がモダンです。

お気に入りのお茶碗を一つ持っておくと、お茶にはもちろん様々な場面で活躍します。
カプチーノやココアを入れてみたり、小物入れに使ってみたりと、手に馴染むサイズ感は使い道が広く重宝します。

黒文字「meshibe」

黒文字はお茶席でお菓子を食べるのに使う和のカトラリーです。お客さんとして席に加わる場合に懐紙などと一緒に持参します。

こちらの黒文字は植物の雌しべを思わせるモダンな形がユニークで素敵な佇まい。普段のティータイムにも、和菓子やカステラを添えてぜひ。

茶葉を保管する茶筒はお茶道具とともにこだわりたいアイテム。良い茶筒は蓋を開ける時のしつらえが心地よく、その気密性は茶葉の鮮度を守るのに役立ちます。

茶筅は抹茶を点てる時に使う道具ですが、細かな抹茶をよく溶かすので、ココアなど粉をお湯に溶かすマドラーとしてもぴったり。
こちらのアイテムは柄が長くて使いやすい茶筅マドラー。

休日の午後、ココアをゆっくりと茶筅で点てて、お気に入りのお茶碗で飲むのというのも風情があり、心豊かな時間が過ごせそう。

ほうじ茶は煎茶を焙じたもの。煎茶のお点前でも、茶葉を焙じて提供するほうじ茶点前があります。焙じるための道具を「焙じ器」と言います。
お家で使う場合はガス火でもできるので、焙じたてのほうじ茶を気軽に楽しめますよ。

お茶席では香りも満喫ましょう。この香炉ではお香はもちろん、茶葉をのせて茶香炉としても楽しめます。ちょっと古くなってしまったお茶でも、香りを楽しめますよ。心を解きほぐしてくれるようなお茶の香りも、じっくりおうちで味わって。

こちらは人気の茶箱。お茶屋さんなどでよく見かける、お茶葉を保管しておくための箱です。
初売りがひときわにぎわう仙台では、茶箱に様々なものを詰めた福箱が初売りの代名詞になっています。
茶を入れる以外にも、その高い保管機能から収納道具としてもひっぱりだこなんです。

敷居が高いと思われがちな茶道ですが、道具の一つ一つの由来や用途を知ると、長い時間をかけて親しみたい楽しみ方が見つかると思います。現代生活に役立つものも多いので、ぜひあなたのお気に入りをみつけてみてくださいね。

※花瓶の下に敷かれているのは古帛紗(こぶくさ)です。