“小さな悩みたち”を包み込んでくれる、Tシャツがあったらいいな

夏に着るTシャツ、インする?それともしない?
着こなし方を鏡の前で悩んでいたら、ついつい身支度に時間がかかってしまった……。
そんな困った経験がある方も、多いのではないでしょうか。キナリノモールスタッフのおくのさんも、その一人。
着こなし方を鏡の前で悩んでいたら、ついつい身支度に時間がかかってしまった……。
そんな困った経験がある方も、多いのではないでしょうか。キナリノモールスタッフのおくのさんも、その一人。
「インするときれいに見えますが、夏場はお腹に汗がたまってかゆくなってしまうことがあったんです。かといって、アウトしてみるとバランスが取りづらいことも多くて。
年齢を重ねるにつれて、お腹まわりの見え方が気になることもありましたし、そういうちょっとした、だけどいくつかある悩みを包み込んで、素敵に着られるTシャツがあったらいいな、と思ったんです」
年齢を重ねるにつれて、お腹まわりの見え方が気になることもありましたし、そういうちょっとした、だけどいくつかある悩みを包み込んで、素敵に着られるTシャツがあったらいいな、と思ったんです」
“ちょうどいい”けど“キュンとする”、このTシャツだけのこだわり

「こんな服が欲しい」から始まった、おくのさんのTシャツづくり。
一見ベーシックですが、細やかなこだわりが散りばめられた「インしてもしなくてもいいTシャツ」について、じっくりたっぷり、お話を聞いてみました。
一見ベーシックですが、細やかなこだわりが散りばめられた「インしてもしなくてもいいTシャツ」について、じっくりたっぷり、お話を聞いてみました。
インしてもしなくても。“ちょうどいい”に向き合う日々

おくのさんがこのTシャツを作るにあたって、もっともこだわったのは、もちろん丈感です。
「社内のスタッフと手持ちのTシャツを10枚以上持ち寄って、これは長すぎる、短すぎる、もっとこうだったら……と、たくさん話をしました。
アウトするとなると、ある程度短いほうがいいけれど、短すぎるとお腹が見えないか不安だし、少し“やんちゃ”な印象にもなってしまいます。
インするなら、それなりの長さが欲しいし……。
私たちなりの“ちょうどいい”を見つけることにじっくり向き合いました」
アウトするとなると、ある程度短いほうがいいけれど、短すぎるとお腹が見えないか不安だし、少し“やんちゃ”な印象にもなってしまいます。
インするなら、それなりの長さが欲しいし……。
私たちなりの“ちょうどいい”を見つけることにじっくり向き合いました」

「短めの丈だと、後ろ姿が気になるかも?という社内の声も多く、後ろ身頃は、腰がやや隠れる丈に。
毎日のように着られるベーシックなものにしたかったので、派手なデザイン性を持たせないように、さりげない前後差にもこだわりました。
丈感といえば、二の腕が隠れる袖丈も、必ずかなえたかったポイント。私たちにとって、“ちょうどいい”デザインに仕上がったかなと思っています」
毎日のように着られるベーシックなものにしたかったので、派手なデザイン性を持たせないように、さりげない前後差にもこだわりました。
丈感といえば、二の腕が隠れる袖丈も、必ずかなえたかったポイント。私たちにとって、“ちょうどいい”デザインに仕上がったかなと思っています」
カジュアルなアイテムこそ、清潔感のある印象にしたい
普段Tシャツを着るときに、シワや型崩れが気になるというおくのさん。
特に大人になってからは、ラフなアイテムだからこそ着る前にアイロンをかけるなど、ケアしてきたそう。
今回のTシャツに選んだ素材はポリエステル100%。
特に大人になってからは、ラフなアイテムだからこそ着る前にアイロンをかけるなど、ケアしてきたそう。
今回のTシャツに選んだ素材はポリエステル100%。
「いわゆる“化繊”、というと『スポーティーな印象になるのでは』『いつものお洋服と合わないんじゃないか』と心配される方も多いと思います。
私もそんなイメージがあったので、こちらの生地に出合ったときは、コットンのような質感や表情に驚きました」
私もそんなイメージがあったので、こちらの生地に出合ったときは、コットンのような質感や表情に驚きました」

「それでいて、ポリエステルのいいところはそのまま。シワになりにくく、型崩れもしにくい。
吸水速乾性もあって肌離れもいいですし、UVカット機能もあるので、これなら夏に毎日着たくなる!ってうれしくなりました。
大人になると、みなさんそれぞれに忙しく過ごされいてると思います。そんな毎日でも、イージーケアできれいに着られるならば、自信を持っておすすめできるなあと」
吸水速乾性もあって肌離れもいいですし、UVカット機能もあるので、これなら夏に毎日着たくなる!ってうれしくなりました。
大人になると、みなさんそれぞれに忙しく過ごされいてると思います。そんな毎日でも、イージーケアできれいに着られるならば、自信を持っておすすめできるなあと」
デイリーに、気負わず着られるカラー展開

「knrn.」では、ダスティピンクやブルーなどのカットソーも人気がありますが、今回おくのさんが選んだのはこちらの5色。(画像左上から時計まわりに、ブラック、スミクロ、グレージュ、キャメル、ホワイト)
「ベーシックなカラーに、ほんのりとトレンド感もプラスして。どれも日常づかいしやすい落ち着いたカラーを選びました。
グレージュなどのニュアンスのあるカラーは、普段ベーシックな『THE Tシャツ』といったデザインを選ばない方でも、さらりと着られそうです」
グレージュなどのニュアンスのあるカラーは、普段ベーシックな『THE Tシャツ』といったデザインを選ばない方でも、さらりと着られそうです」

「どれも素敵なカラーに仕上がったので悩ましいのですが……、スミクロは特にお気に入りです。最近、ブラックを着るとしっくりこない日があるけれど、スミクロはブラック感覚で何にでも合わせやすく、顔なじみもよく重宝しています」
ベーシックだからこそ、“キュンとする”ポイントを

順調に思えた制作ですが、デザインがかたまり始めたころに、ふと「ベーシックすぎるかな?」と不安になったそう。
「『knrn.』で作るなら、大人が楽しめる、さりげないポイントがあるといいなと思ったんです。
そんなときに制作パートナーのメーカーさんに提案してもらったのが、それぞれのTシャツのカラーに合わせて裾に色糸を施す『カン止め(※)』の処理。
聞いたときにすぐ、いい!と思って、テンションが上がってしまい(笑)。色の合わせ方も、社内でわいわい、楽しんで決めていきました。
自分にしかわからないようなさりげないポイントって、大人ならではのおしゃれだなと思いますし、キュンとします」
そんなときに制作パートナーのメーカーさんに提案してもらったのが、それぞれのTシャツのカラーに合わせて裾に色糸を施す『カン止め(※)』の処理。
聞いたときにすぐ、いい!と思って、テンションが上がってしまい(笑)。色の合わせ方も、社内でわいわい、楽しんで決めていきました。
自分にしかわからないようなさりげないポイントって、大人ならではのおしゃれだなと思いますし、キュンとします」
※カン止めとは、2~3本の糸を横に渡して止める、止め縫いの一種。和服ではポケット口・身八つ口など、洋服ではポケット口の縫い止まりなど、縫製の縫い目がほどけやすい部分を補強するために施すもの
Tシャツを卒業した大人にも、着てほしい

完成したTシャツを見た他のスタッフからは「このTシャツ、私の母に着てみてほしい」という声があがりましたね。
「お母さまは70代らしいのですが、ラフな雰囲気のあるベーシックなTシャツは、年を重ねると遠ざかってしまうこともありますよね。
インしてもしなくてもスタイルアップできて、シンプルに着てもきちんとした印象がある生地。そして、派手ではないけれどニュアンスのあるカラーは、どんな年代の方にも着ていただきやすいはずです」
インしてもしなくてもスタイルアップできて、シンプルに着てもきちんとした印象がある生地。そして、派手ではないけれどニュアンスのあるカラーは、どんな年代の方にも着ていただきやすいはずです」
わたしはこんなふうに着こなします
実際に着てみると、軽くて柔らかく、汗がこもらないから夏にぴったり!とおくのさん。
できたてほやほやのアイテムを、たくさん着てもらいました。
できたてほやほやのアイテムを、たくさん着てもらいました。
おくのさんもイチオシの大人カラー【スミクロ】

「大人なカラーのスミクロは、ガーリーなスカートが合いそう!と真っ先に思い浮かびました。はっきりしたカラーのソックスとレザーのサンダルでピリっとさせて、可愛くなりすぎないバランスに」
グレーとベージュのいいとこどり【グレージュ】

「上品にもカジュアルにも着られるグレージュは、同系色のサロペットスカートでまとまり感を。アクティブな日にもぴったりなTシャツなので、そんな日をイメージして足元はスニーカーでスポーティーに」
さらりと着るだけで、旬顔になる【キャメル】

「トレンド感のあるキャメルは、ナチュラルなリネンのスカートとサンダルを合わせて涼しげな印象に。Tシャツはインしてみました。お腹まわりはもたつかず、きれいに見えると思います」
Tシャツといえば、の定番色【ホワイト】

「白Tシャツ+ワイドパンツ+ローファーは普段からよくするコーデです。ちょっと大きめのハンカチをスカーフのように巻いて、アクセントに」
ちょうどいい丈感だから重くならない【ブラック】

「夏にあえて着たくなるブラックは、スリット入りのロングワンピをインに重ねて抜け感を出してみました。大きめのアクセサリーで顔まわりが沈まないようにしたのもポイントです」
おくのさんの想いがたっぷりつまった「インしてもしなくてもいいTシャツ」。
Tシャツが大好きな人も、ちょっと遠ざかっていた人も。
みんなにちょうどよく、きっと素敵に着こなしていただけるんじゃないかな、と思います。
Tシャツが大好きな人も、ちょっと遠ざかっていた人も。
みんなにちょうどよく、きっと素敵に着こなしていただけるんじゃないかな、と思います。
knrn.のアイテムは「キナリノコエ」で販売中です。詳しくはこちらをチェック!
「インしてもしなくてもいいTシャツ」の試着レビューはこちら

Photo/Miho Morito
担当のおくのさんは168cm。年々ラフすぎる服装がしっくりこなくなってきて、上下の丈感のバランスや、小物できちんと感を出すように工夫中。ベーシックを軸に、色柄ものもをポイントで取り入れるスタイルが定番。キャンプやアウトドアも好き、銀座でお買いものをするのも好き……、と振り幅のあるシーンに合わせて、コーデを考える毎日。