寒さは依然として続く2月ですが、春らしいファッションへ徐々にシフトチェンジしたいところ。今回は冬から春へとつなぐアイテムやレイヤードを楽しむ、大人の着こなしを紹介します。スタイリスト・富澤結希乃さんに、5アイテムを使った5通りの着回しを教えてもらいました。

寒暖差のある今の時季は、手軽に羽織れるアウターが大活躍。ゆったりとした作りだから、スウェットの上からバサッと羽織るだけでもサマになります。ポケットや裾、スリーブの切り替えがポイントです。やや高めにデザインされた襟でモダンな印象に。

テーラードならではのかっちり感がありつつも、絶妙な色落ち具合のユーズド加工が施されているので、カジュアルに楽しめるジャケットです。ゆとりのあるサイジングだから、肌寒い日は中に着込んでもOK。ヒップが隠れる着丈で体型カバーにも一役買ってくれます。

ビジネスシーンではジャケットの下に着たり、カジュアルに楽しむならTシャツの上に前を開けて羽織ったりと、オンオフ問わず使える、ベーシックなボタンダウンシャツ。使い勝手がいいアイテムだから、新年度が始まる前に新調しておくのがおすすめです。

旬のワイドデニムパンツは、程よい色ムラ、シボ感でこなれた雰囲気に。身幅を取ったワイドなシルエットですが、立体感のある表情から、腰まわりをすっきり見せてくれます。爽やかなインディゴブルーが、春らしい着こなしとマッチしますよ。

一見するとシンプルなロングスカートですが、うれしい機能が満載！急な雨にも安心な撥水加工と、春のお出かけにうれしい紫外線カット加工が施されています。ウエストゴムと内蔵のベルトで、締め付け感なくしっかりフィット。また、タックが寄っているから、体のラインを拾わないところも◎。

ボリュームのあるロングスカートにTシャツをタックインしてコンパクトにまとめれば、ゆったりサイズのジャケットを羽織ったときもバランスよく決まりますよ。スカートの裾がふわっと風に揺れて、春らしいムードが高まります。

友人の送別会へ。肩肘張らないカジュアルな集まりとはいえ、大人っぽくジャケットで。Tシャツやデニムなど、ラフなアイテムも色数を抑えることで、洗練された印象に仕上がります。バッグやシューズ、インナーにポイントで白を取り入れると、抜け感が生まれますよ。

イエローのリュックをアクセントに、アクティブコーデでお出かけ。少しずつ暖かい日が増える一方で、花粉症にはつらい季節。外出するときのアウターは、ナイロンのように表面がツルツルしたものがおすすめです。花粉が付着しにくく、付着しても落としやすいといわれています。

ジャケットとボタンダウンシャツのかっちりとした組み合わせは、襟のボタンやカフスボタンを外して、少しラフさをプラスするとこなれた印象に。コーデが重くなりがちなロングスカートですが、明るいベージュなら合わせるアイテムを選ばず、軽やかに仕上がります。

3月4日は語呂合わせから「差し入れの日」だそう。年度末に向けて、慌ただしい職場にお菓子の差し入れを。ほろ苦いコーヒーとスイーツのように、クラシカルなベストとラフなデニムパンツの組み合わせが絶妙。トップスと小物をモノトーンで揃えて、シックなコーディネートの完成です。

スタイリスト：富澤結希乃
トレンドを取り入れた可愛らしくて上品なスタイリングが得意。ファッション誌、広告などで活躍中。マイブームはポストカードとステッカー集め。
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