今年はゆったりシルエットがおすすめ
今年はゆったりめのサイジングでリラックス感のある着こなしがおすすめ。ドロップショルダーになったデザインもリリースされています。ドレープ感のあるものを選べば体型をカバーしてくれるので取り入れやすいですよ。いつもよりワンサイズ上を選んでドレープ感を楽しんだり、タックインもおススメです。

ワイドピッチも新鮮です
はっきりとした太目のボーダーも今の気分。定番の配色もピッチが変わるだけで目新しくなります。着こなしは色味を抑えることで子供っぽくならず、大人な雰囲気に。落ち着いたお色目なら合わせやすく、チャレンジしやすいですよ。
押さえておきたい王道2ブランド
SAINTJAMES(セントジェームス)
フランス北部ノルマンディー地方にあるセントジェームス市。その町の名を冠したセントジェームス社は、1889年に創設されました。モン・サンミッシェルの干潟の牧草で育った羊からとれる羊毛から、地元の漁師や船乗りたちの大切な仕事着であるマリンセーターを生み出していたのがはじまり。これが実用性を備えた現在のセントジェームスのシャツの原型となっています。現在マリンスポーツやカジュアルウェアも多く手掛けていますが、伝統的な手法によるものづくりの精神は変わることなくひき継がれています。
ORCIVAL(オーチバル)
1939年フランス・リヨンでスタート。1950-60代にはフランス海軍でマリンTシャツが制服として採用されていたという、由緒あるブランドです。オーチバルのマリンTシャツはラッセル編みという生地で作られたもの。この生地は一般的なカットソー生地に比べると糸を非常にたくさん使った、複雑な構造となっています。今この生地を編むことができるマシンはフランスでも数台しかなく貴重なものとなっています。それだけにORCIVALのマリンTシャツが独特なものとして価値があるとも言えます。
くらべてみました。

すっきりとしたシルエットのオーチバルに対してセントジェームスはすこしゆったりめ。着丈も長めになっているのでレイヤードするならこちらがおすすめです。もともと漁師の作業着をルーツにしているためどちらも袖は短め。生地を比べてみるとORCIVALのほうが少し緩めの編みでドライなタッチ。一方セントジェームスは目が細かくつるりとなめらかな肌触りが特徴です。ナチュラルな雰囲気ならばオーチバル、すこしきれい目を選びたい場合はセントジェームスがおすすめです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。夏の着こなしに欠かせない、ボーダーTシャツ。定番アイテムだからこそ、ほんの少しトレンドを取り入れることで一味違ったスタイリングが生まれますよ。