洗って着るほどに、風合いやシワ感が表情になって雰囲気が出る定番のリネンシャツワンピース。これからの季節は、パンツスタイルに羽織るように合わせることが多いです。自然なシワ感と凹凸あるストライプは、ミリタリーやワークテイストなアイテムとの相性も◎。

ドイツのヴィンテージオーバーオールはヘリンボン織り。購入したときもすでに色落ちしたきれいな水色でしたが、ヒザに穴が空いてもリペアして着込んでいるお気に入りの１枚です。小物は色褪せた黄色のオールスターと墨染リネンのターバンで、ストライプの色と統一しました。この季節は、さまざまな色や柄のリネンシャツワンピースに合わせてカラーコーデするのが楽しみです。

日本の伝統的な染色技法「東炊き」で仕上げられたリネンは、くたりと柔らかく、ヴィンテージリネンのような雰囲気があります。そんな東炊きリネンに合わせてよく着るのが世界各地のブルーのワークウェア。色落ちして水色やラベンダーになったもの、日焼けや退色で白に近い色になったものも。年月を経て表情になった“色”にいつも惹かれています。

白いＴシャツとワークパンツにワンピースをさっと羽織った、私の定番スタイル。手持ちのもののなかで一番色あせているのがこのワークパンツ。パリでAntiquitésのPOPUPを開催したとき、マレ地区にある「OFR」という書店で購入しました。本だけでなく、古着や様々な雑貨もアートギャラリースペースもある楽しいお店です。

実はこのパンツ、サロペットからパンツにリメイクされたもののようで、ベルトループがないのです。ウエストが大きくブカブカなのでレザーベルトでギュッとウエストマーク。少し履きにくい部分もありますが、このラベンダーブルーがお気に入り。

今回羽織ったのは、STYLE1の色違い。チャコールグレーの陰影あるリネンは、ラベンダーとも相性がいいです。レザーリボンがアクセントになったストローハットをストライプのブラックに合わせました。日差しが強くなる季節は、いろんな色や形の麦わらをスタイルに合わせてプラスします。