革靴を履いて秋の着こなしをもっと上品に
秋になると、艶のある栗色の革靴や大人の上品さに欠かせない黒革の靴などをコーデに取り入れたくなりませんか?履けば履くほど味が出てくる革靴は、少しずつ自分だけの靴になっていくようで、より愛着が湧きますよね。そんな魅力的な革ですが、扱い方によっては劣化しやすく、長く持たせるにはお手入れが必要になってきます。
「お手入れなんてしたことない」という方のために、必要な道具から方法まで分かりやすくまとめました。日々のちょっとしたケアと定期的なメンテナンスで、何十年と履き続けることができますよ。おすすめの革靴を使った秋コーデなどもご紹介していますのでぜひ参考に。
革靴の魅力とは?
革靴の魅力と言えば、履けば履くほど表情が変わっていく経年変化を楽しめる点。経年変化によって色艶が増し、自分の足にフィットするように適度に伸びた革靴は、ヴィンテージ的な価値や独特の味があります。また、革靴を履くだけでカジュアルなファッションもちょっと大人っぽく上品になりますよね。しなやかなフォルムや光を反射する自然な艶は、他の靴では味わえない革靴ならではの魅力です。
まず買うならどんな革靴がいい?自分に合ったデザインの選び方
革靴の種類は様々ですが、今回は定番のレースアップシューズにおけるデザインに注目してみました。
フォーマルな服装が多いなら
内羽根式 × ストレートチップ
カジュアルな服装が多いなら
外羽根式 × プレーントゥ
秋に履きたい!着こなしが上品になる「タイプ別革靴コーデ」
レースアップタイプ
【Malle chambre de charme】レザーUモカレースアップシューズ
【bulle de savon】レザープレーントゥシューズ
ストラップタイプ
【NAOT】TETE Black Madras
【Malle chambre de charme】レザーウイングチップ ワンストラップシューズ
ローファータイプ
【Malle chambre de charme】レザーローファー
【G.H.BASS】レザーペニーローファー WEEJUN 2 PENNY
スリッポンタイプ
【yuni】レザースリッポンシューズ
【bulle de savon】REMME レザースリッポン
バレーシューズタイプ
【Repetto】MANON バレエシューズ
【ramble】シュリンクレザーリボンフラットシューズ
ブーツタイプ
【conges payes ADIEU TRISTESSE】ショートブーツ
【bulle de savon】レザーチャッカブーツ
革靴を長く履くために。お手入れ前に知っておきたいこと
お手入れの頻度は?
1回履いたらブラッシング&乾拭き
先にも述べましたが、革靴の魅力である経年変化は、お手入れなしではただの経年劣化になってしまいます。日々の汚れはその都度落とすことが靴の寿命を延ばすことに繋がるので、帰宅後、靴を脱いだらブラシで土や埃を払いましょう。お手入れし過ぎても革に負担をかけてしまうので、毎日のお手入れはこの程度で十分。ブラッシングを怠ると汚れが溜まるにつれて艶がなくなり、水に濡れたときのシミの原因に。
10回履いたら本格的なお手入れを
10回ほど履いたら、ブラッシングだけでなくクリーナーを使って汚れや古いクリームを落とし、保湿するといった本格的なお手入れを行いましょう。古いクリームが硬化する前に落とし、目立ってくる傷や色落ち、乾燥を整えるためです。磨くことで品のある艶がよみがえり、見違えるほど変わりますよ。この手入れを怠ると古いクリームや乾燥が原因でひび割れを起こしてしまうので、定期的に行うことが重要です。
※ガラスレザーなどのようにクリームが浸透しない革素材の場合は、状態が悪化してしまいますのでご注意ください。
※ガラスレザーなどのようにクリームが浸透しない革素材の場合は、状態が悪化してしまいますのでご注意ください。
お手入れに必要な7つ道具
①シューキーパー or 新聞紙
② 馬毛ブラシ(汚れ落とし用)
画像のブラシはセット売りです。
③ 豚毛ブラシ(ワックス馴染ませ用)
画像のブラシはセット売りです。
④ クロス(コットン素材の布)
⑤ クリーナー(汚れ落とし)
⑥ ワックス or クリーム
⑦ 防水スプレー
初めての方はお手入れセットが便利
馬毛ブラシ、豚毛ブラシ2本、クロス、ワックスのセットです。
7ステップで革靴がよみがえる。初心者さんでもできる「お手入れ方法」
Step1. 革靴の形を整える
「シューキーパー」を利用する
お手入れ作業の前に、まずは靴の形を損なわないようにシューキーパーをセットします。レースアップシューズは紐を外してから行います。
「新聞紙」を利用する
シューキーパーをお持ちでない方は、新聞紙を丸めて代用しても◎特に、力をかけると革が伸びてしまう柔らかいカーフレザー(生後6ヶ月以内の子牛の革)を使用した靴には、敢えて新聞紙を使用しましょう。
Step2. 「馬毛ブラシ」で土や埃を落とす
形を整えたら、まずは馬毛ブラシで土や埃を落とします。あまり力は入れず、埃の溜まりやすい溝などを念入りに全体をさっと払いましょう。放置しておくと、埃の繊維が革の油分を吸い取って乾燥させてしまったり、汚れはシミになったりしてしまうので要注意。
Step3. 「クリーナー」で汚れや古いクリームを落とす
クリーナーが革に合わなかった場合のことを考え、踵の内側など目立たない場所から始めます。小さな円を描くように全体をやさしく磨いていくと、汚れや古いクリームが浮いてきます。艶が取れるくらい、大体3回ほど繰り返したらおしまいです。
Step4. 「クロス」でワックスを塗り込む
汚れや古いクリームを取り除いたら、今回も踵の内側からクロスでワックスを塗り込みます。1回のお手入れに使うクリームの量は約5gぐらい。少しずつ足しながら、ムラができないように手元を常に動かして伸ばしましょう。
Step5. 「豚毛ブラシ」で磨くことで「ワックス」を馴染ませる
次は、余分なワックスを取りつつ革にしっかりと浸透させるためにブラシで磨きます。クロスでワックスを塗るだけでも十分ですが、もう一度ブラッシングをすることでより艶を出すことができるのです。今回は毛足の短い豚毛ブラシを。シワの部分は、特にワックスが入り込むように全体に馴染ませて。
Step6. 「クロス」で乾拭きをして磨き上げる
いよいよ仕上げ。クロスで乾拭きし、そっと磨き上げましょう。細かい部分は、クロスを被せた指を立てるようにして磨くと◎片方磨き上げたら、まだ磨いていないもう片方と比べてみてください。白っぽい埃や汚れが取れ、光沢や艶が出ているのが一目で分かるでしょう。お手入れが楽しくなってきますよ。
Step7. 「防水スプレー」で仕上げる
最後は、お好みで防水スプレーを。靴から20-30cm離してスプレーしたら、軽くブラッシングします。突然の雨でシミができるのを防ぐためにも、防水対策しておくと安心ですね。
お気に入りの革靴を長く履くために
月に1度の靴磨きも大切ですが、履いた日毎のブラッシング&乾拭きだけでも革靴にとってはとても良いことなんです。どんなにきれいな恰好をしていても足元が汚れていたら台無しですよね。自分も靴も素敵に齢を重ねていけるように、まずは簡単なブラッシングからはじめてみませんか?
画像のご協力ありがとうございました。
「羽根」とはシューレースを通す穴部分の革のこと。「内羽根式」とは、この部分が甲の部分の革と一体、または甲の部分に入り込んでいる状態を言います。靴自体に凹凸が少ないのですっきりとした形で、フォーマルな場に相応しいとされています。
「ストレートチップ」とは、つま先に直線ラインが入っているデザインのこと。英国クラシックなデザインで格式高く、冠婚葬祭やビジネスシーンに向いています。ただ、甲のデザインとの組み合わせによってはカジュアルにもフォーマルにもなります。